コープさっぽろnews|「スクールランチ」提供食数20万食突破
生活協同組合コープさっぽろ (札幌市西区、大見英明理事長)が提供するスクールランチが2024年5月末時点で累計20万食を突破した。
スクールランチとは行政に代わり、子どもたちや先生に昼食を提供するというもの。2021年9月に開始した様似町を皮切りに、2022年4月からは愛別町、初山別村で開始している。
様似町ではミルク給食で、昼食は各自弁当を持参していた。様似町前町長から「学校にお弁当を届けてもらえませんか?」という相談がきっかけだった。当初、弁当の宅配を検討したが、全道で高齢者向けの配食サービスや幼稚園向けに弁当を提供しているノウハウを生かし、少しでも温かい食事を提供するためのプロジェクトを進行させた。
プロジェクトは学校給食衛生管理基準に沿って行われる。様似町で提供する食事の場合、帯広にある工場で一括調理し、加温カート(65℃以上を保持)と冷蔵カート(10℃以下を保持)をつかって、2時間以上かけて、学校まで運ぶ。2023年4月からはアレルギーにも対応している。
1食当たり200円の費用は保護者が負担、他は町村が負担する。注文や決済はスクールランチ専用アプリを使って、スマホから注文や引き落としが可能となっている。様似町単独で給食を提供する場合、施設の建設に数億円、人件費や光熱費など年間4000~5000万円を要するが、スクールランチの提供により町の負担は大幅に抑えることにつながった。
スクールランチでは地元産食材を、子どもたちに食べてもらうことも積極的に行う。2021年10月には日高のブランド鮭「銀聖」を提供、22年以降も毎年10月に実施、また2024年1月からは様似特産の「アポイ米」を提供している。子どもたちにスクールランチを通して地元の食材の魅力や地産地消の大切さを伝えていく。