クックパッドnews|EC「クックパッドマート」にカクヤス、ツルハなど参加
クックパッド(株)(東京都渋谷区、岩田林平社長)は、スマートフォンアプリで注文できる生鮮食品ネットスーパー「クックパッドマート」を都内の一部地域で9月中に開始する。精肉店や鮮魚店、ベーカリーなど街の販売店や地域の生産者の「こだわり食材」を、アプリから購入できる地域密着型のネットスーパーだ。
利用者は1品からの注文もでき、指定した受け取り店舗や施設で、好きな時間に受け取れる。宅配とは異なり、自分でピックアップするため、送料は無料である。
その受け取り場所として、酒販店の(株)カクヤス、富士薬品グループの(株)スマイルドラッグ、(株)ツルハ、(株)鉄人化計画、(株)フェリシダージが参画する。
第一弾として東京都の渋谷区、世田谷区、目黒区でサービスを開始する。
ネットスーパーをはじめとするEC市場は急成長している。ただし、一般社団法人日本物流団体連合会の調査によると、宅配便取り扱い個数のうち、約2割に当たる年間7.4億個が再配達の対象だ。再配達による社会的損失は社会問題だ。再配達によってCO2排出量は約42万トン無駄に増え、トラックドライバーの年間9万人に相当する労働力が消費されていると指摘する。しかもそのドライバーは不足している。
再配達を軽減し、物流を効率化することは社会的な課題だ。その意味で、利用者が帰宅途中の店舗で受け取る “置き配” を採用する企業が増えている。クックパッドマートもこのシステムを採用する。
一方、クックパッドマートの受け取り場所になる店舗では、普段来店しない利用者の来店動機につながり、ついで買いも期待できる。0.5㎡程度の面積があれば受け取り場所にできるため、クックパッドでは、地域内の洋品店、クリーニング店、飲食店、不動産店など、幅広い業種を想定している。