マミーマートnews|年商1053億円増収/固定資産減損し純損失13億円

(株)マミーマート(埼玉県東松山市、岩崎裕文社長)が2018年9月期の本決算を発表した。

売上高1053億5100万円(前年同期比2.3%増)、営業利益27億6800万円(5.8%減)、経常利益32億2300万円(1.7%減)、当期純損失12億9100万円(前期は18億3000万円の当期純利益)。当期純損失となったのは、収益性の低い店舗に対する固定資産の減損損失40億3300万円を特別損失として計上したためである。これは、ある意味では英断と言えよう。

営業利益率2.6%、経常利益率3.1%。

主力のスーパーマーケット事業は、売上高1048億7100万円(前期比2.3%増)、営業利益27億4400万円(6.0%減)。店舗数は、埼玉県51店舗、千葉県20店舗、東京都3店舗、栃木県1店舗の計75店。

マミーマートでは、「食を通して健康になる」というコンセプト「Enjoy Life!」の考えを柱にして、「商品開発」「基礎営業力の強化」「人財の育成」の3項目を重点的課題としてきた。

第1の「商品開発」では同社のプライベートブランド「mami + Enjoy Life!」の新規開発、リニューアルを進めていくなかで、スーパーマーケット・トレード・ショーの「お弁当お惣菜大賞2018」で優秀賞2品、入選6品を受賞した。また「FOODEX美食女子グランプリ2018」では「極み 五味十彩弁当」がミール部門で金賞を受賞するなど、一定の成果を上げることができた。

第2の「基礎営業力の強化」では、時間帯別の人員配置の適正化を図り、商品の鮮度管理、品切れの防止の向上に取り組んだ。

第3の「人財の育成」では2017年からスタートした「3M(3M=My Mami Mart)プロジェクト」を中心に進めた。店舗・本部でチームをつくり、従業員一人ひとりが、より主体的に経営に参画できる活動を進めている。

新しい店舗モデルへのチャレンジは、2017年11月に開設した八潮伊草店の取り組みだ。同店では、店内焼き上げピザやトースト、カレーライスなど、注文を受けてから調理し、でき立て、つくり立てを提供する。さらに店内イートインスペースで喫食してもらう。イートインスペースは、地域コミュニティの場として、店内イベントや自社内のヘルシーコンシェルジュによるセミナーの開催などにも利用されている。

こうした施策が競争の激しい首都圏で、増収を果たせた要因だろう。

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