H2Onews|12月百貨店売上高4.0%増も食品事業は4.5%減と振るわず
エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)から12月の売上速報が発表された。
主力の百貨店事業の売上高は対前年4.0%増と好調である。店舗別では、阪急梅田本店が7.3%増、阪神梅田本店が8%減、支店合計が2.7増。ただし、阪神梅田本店は建て替え工事中で、売場面積が前年比で約2割減少しており、それを勘案すると5.6%増となる。
全店としては、気温の低下にともなってコートの売れ行きが上昇し、婦人衣料は前年比で9%増となった。また、婦人靴14%増、ハンドバッグ12%増と、婦人ファッションを中心に好調に推移した。
阪神梅田本店はⅠ期棟オープン後、売場面積が2割減少したが、バンワールドなどの注目売場が集客に寄与し、予想を上回る売上高となった。
支店は12店舗中7店舗が前年を上回った。博多阪急は広域からの集客によって、海外ブランドのジュエリーを中心に4%増と好調だった。また、オープンしたばかりのライフスタイル提案型売場が話題となった西宮阪急も5%増と善戦した。
阪急梅田本店は売上高が25カ月連続で前年実績を上回った。
クリスマスや謝恩会用のドレスが29%増、コートが26%増で、婦人服全体の売上げは15%増だった。
また、クリスマスギフトとして人気のハンドバッグが17%増、ブーツやスニーカーの動きもよく、婦人靴が13%増だった。服飾雑貨も10%増と好調に推移して、婦人ファッション全体を10%増と押し上げた。
阪急メンズ大阪は、ファッション感度の高い顧客の支持を受けて、海外ブランドを中心に好調な売上げを維持した。
インバウンドは、高額品のジュエリーや時計を中心に好調に推移して、10%増。4カ月ぶりに前年実績を上回った。
100万円以上の高額品は海外ブランドのジュエリーや時計が相変わらずの人気で、4%増だった。
一方、食品事業の売上高は、(株)イズミヤが4.6%減、(株)阪急オアシスが4.4%減と振るわなかった。