イオンnews|1月既存店イオンリテール2.3%減/好調はウエルシアのみ

イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)の主要各社の1月度業績が発表された。

1月の「火曜市」は前年と同じ回数、「お客様感謝デー」も前年とほぼ同じ条件だった。また、土曜日・日曜日・祝日(振替休日)も同じ回数だった。

こうした曜日周りのなかで、既存店が前年を上回ったのは、ウエルシアホールディングス(株)だけだった。総合スーパー、スーパーマーケットは1社も前年をクリアできなかった。

主力の総合スーパーの既存店売上高は、イオンリテールが97.7%、イオン北海道が98.1%、イオン九州が96.7%と、いずれも前年に及ばなかった。全店ベースでも、イオン北海道が98.4%、イオン九州が96.3%と前年に届かなかった。月の初めと終わりには一時的に冬型の気圧配置が強まって寒気が入ってきたが、総じて暖かい日が多かったため、冬物・防寒衣料が動かず、アパレルが苦戦した。また食品では鍋物などのホット商材が伸びなかった。

スーパーマーケットのマックスバリュ(MV)も、既存店では1社も前年に届かなかった。全店ベースで前年をクリアしたのはMV北海道(株) 100.2%、MV九州(株) 100.9%の2社のみ。

(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)の首都圏3社で構成するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)は96.7%だった。8月、9月は前年を上回っていたが、10月からまた4カ月連続で前年比マイナスとなった。全店ベースでも97.5%だった。

ミニストップの既存店売上高は97.6%。全店ベースでも96.2%とふるわなかった。

ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)は変わらず好調で、既存店は106.9%。全店ベースでも112.6%と伸長している。

専門店では、靴の(株)ジーフットが88.8%、アパレルの(株)コックスも85.9%と苦戦した。

アミューズメント施設を運営する(株)イオンファンタジーは、12月は前年実績を上回ったが、1月は97.2%と前年に届かなかった。

イオンは全国展開のナショナルチェーンであるから、イオンの動静が全国を映し出している。2019年1月は、全国的に厳しい商戦が展開されたことになる。

 

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