良品計画news|’19年2月期4097億円8%増過去最高/ネット売上高10%増

(株)良品計画(東京都豊島区、松崎暁社長)は、2019年2月期の決算を発表した。

連結期間(2018年3月1日~2019年2月28日)の営業成績は、営業収益4096億9700万円(前期比7.9%増)、営業利益447億4300万円(1.2%減)、経常利益458億6100万円(0.3%減)、当期純利益338億4500万円(12.4%増)となり、前期に引き続き増収で過去最高を更新。営業利益と経常利益は減益だが純利益は2桁増益を達成した。

営業利益率は10.9%、経常利益率は11.2%と驚くべき水準だ。

国内事業は営業収益2462億6900万円(4.9%増)、セグメント利益250億8400万円(12.1%減)だった。このうち、直営店の売上高は7.2%増、ネットストアの売上高は10.1%増と堅調に推移した。

衣服・雑貨は、ほぼ全てのカテゴリーにおいて売上げが好調だった。特にSNSで話題となった「肩の負担を軽くするリュックサック」シリーズの販売が全体を牽引した。生活雑貨では、収納用品の「やわらかポリエチレン」シリーズやスキンケア用品の「敏感肌シリーズ」が好調だったが、大型家具は前期を下回った。食品では「バターチキンカレー」などのレトルトカレーや、新規に発売した「発酵ぬかどこ」が好調だった。また、新カテゴリーの冷凍食品も限定店舗とネットストアのみの展開ながら、計画を上回る販売となった。

東アジア事業は、営業収益1223億4000万円(11.4%増)、セグメント利益198億1400万円(17.5%増)。中国では引き続き積極的な出店を行って、店舗数は256店舗になった。同様に、香港・韓国においては、新規出店を行った店舗の売上げが計画を上回り、売上げ・利益ともに伸長した。台湾では、MUJI Passportアプリを使用した販売施策によって、客数が増加した。

欧米事業の営業収益は244億9500万円(15.4%増)、セグメント損失11億5200万円(前年同期に比べ2億5300万円の損失増加)。ドイツでは既存店を中心に売上げが伸長した。フランスでは、前期に不採算店舗を閉鎖したことにより、販管費が減少した。欧州での堅調な売上げと、販管費の削減によってセグメント利益で黒字化を達成できた。

一方、米国では、積極的に新規出店を行ったことによって投資費用が増加したため、苦戦が続いている。

西南アジア・オセアニア事業の営業収益は165億8900万円(20.8%増)、セグメント利益は5億1300万円(299.9%増)となった。シンガポール、タイ、マレーシアでは、衣服・雑貨を中心に販売は順調に推移した。オーストラリアでは、既存店が好調であったことに加え、2店舗の新規出店も行い、売上げが伸長した。

来期は営業収益4620億円(12.8%増)、営業利益485億円(8.4%増)、経常利益487億円(6.2 %増)、純利益318億円(6.0%減)を見込んでいる。

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