イオンnews|4月既存店GMS・SMは苦戦/ウエルシアは相変わらず好調
イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)の主要15社の4月度業績が発表された。
4月の「火曜市」と祝日(振替休日)が前年より1日多く、日曜日が前年より1日少なかったが、「お客様感謝デー」は前年と同じ回数だった。
こうした曜日周りのなかで、既存店が前年を上回ったのは、マックスバリュ北海道(株)、マックスバリュ九州(株)、ウエルシアホールディングス(株)、(株)イオンファンタジーだけだ。
主力の総合スーパー(GMS)事業では収益構造改革に取り組み、粗利益率の改善と経費の効率運用を進めている。そんななかで、既存店売上高は、イオンリテール(株)(千葉市美浜区、井出武美社長)が98.4%、イオン北海道㈱が99.7%、イオン九州㈱が99.2%と、いずれも前年に届かなかった。全店ベースではイオンリテールが98.8%、イオン北海道が99.8%。イオン九州が95.8%で、こちらもいずれも前年に及ばなかった。
スーパーマーケット(SM)事業のマックスバリュ(MV)6社では、既存店が前年をクリアしたのはMV北海道(株)101.6%とMV中部(株)100.0%。MV東北(株)98.6%、MV東海(株)99.5%、MV西日本(株)93.6%、MV九州(株)99.3%と4社は減収だ。全店ベースで前年をクリアしたのはMV北海道102.5%、MV東海102.2%、MV中部101.7%、MV九州100.5%の4社。マックスバリュ各社を含むスーパーマーケットは1月、2月、3月と低迷していたが、4月はやや上向きの傾向になった。
(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)の首都圏3社で構成するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株) の既存店売上高も98.9%と前年に及ばなかった。全店ベースでも99.4%だった。
コンビニエンスストアのミニストップ(株)は、既存店97.9%、全店でも95.5%と前年を下回った。
ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)は、既存店106.0%。出店意欲も旺盛で全店では110.7%と、相変わらず好調だ。
衣料品専門店の(株)コックスは、既存店82.8%、全店80.1%。そして靴専門店の(株)ジーフットは、既存店90.5%、全店90.4%。専門店チェーンの2社は前年をかなり下回っている。
アミューズメント施設を運営する(株)イオンファンタジーは、既存店101.9%、全店103.1%と前年をクリアした。