J.フロントnews|第2Qは総額売上高5458億円0.2%減・純利益9.7%減

J.フロントリテイング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、2020年2月期(2019年3月1日~2019年8月31日)第2四半期の連結業績を発表した。

総額売上高は5458億4100万円(前期比0.2%減)、売上収益は2256億6400万円(前期比0.7%減)、営業利益は251億7500万円(4.0%増)、純利益は143億6700万円(9.7%減)だった。

総額売上高は、売上収益のうち「百貨店事業」と「その他(大丸興業)」の消化仕入取引を総額に、「パルコ事業」の純額取引をテナント取扱高(総額ベース)に置き換えて算出してある。事業利益は、売上収益から売上原価、販売費および一般管理費を控除して算出し、営業利益は事業利益からその他の営業収益およびその他の営業費用を加減算して算出。

事業別に見ていこう。
第1の大丸・松坂屋の百貨店事業は、訪日外国人客を中心に化粧品、ラグジュアリーブランドなどが好調に推移した。

昨年開設した大丸札幌店で好評だった「美・食・雑貨」を組み合わせた新編集売場「KiKiYOCOCHO(キキヨコチョ)」を、松坂屋名古屋店に3月にオープンした。

また同店の「KiKiYOKOCHO」には同社が運営するセルフ型ビューティショップ「Amuse Beaute(アミューズ ボーテ)」が出店し、全国で7店舗目の展開となった。

4月には持続可能な社会の構築に貢献するため、不要となった衣料品などの回収を行う「ECOFF(エコフ) リサイクルキャンペーン」を大丸・松坂屋の基幹店舗で開催した。

顧客基盤を拡大するため、5月末に「大丸・松坂屋アプリ」を全国13店舗へ拡大展開した。

建て替え工事中だった「大丸心斎橋店」本館は8月23日に竣工し、9月20日にグランドオープンした。

地方百貨店については、構造改革の一環として、2020年3月に(株)下関大丸を大丸松坂屋百貨店に吸収合併し、直営化した。

なお、大丸山科店については、業績の改善を見通すことが困難であるとの判断から、2019年3月31日をもって営業を終了した。

結果として、前年同四半期に比べて、売上収益は2.0%減の1319億9700万円、営業利益は10.8%減の105億8000万円となった。

第2のパルコ事業は、「職住が接近する都心生活者のための新しいコミュニティの創造」をコンセプトに、3月に「錦糸町パルコ」を、6月には「サンエー浦添西海岸PARCO CITY」をオープンした。また、秋には「渋谷パルコ」を開業する予定だ。一方で、5月に「宇都宮パルコ」を閉店した。

その結果、前年同四半期に比べて売上収益は1.1%減の436億9400万円、営業利益は2.%増の58億6500万円となった。

第3の不動産事業は、一昨年オープンした「GINZA SIX」「上野フロンティアタワー」が順調に推移して、業績向上に貢献した。

4月には「ビューティー&ヘルス」をコンセプトとする商業施設「BINO東洞院」を京都市中京区に開業した。

以上のような取り組みに加え、百貨店事業から神戸店・京都店・上野店の周辺店舗の移管を受けたこと、固定資産売却益を計上したこともあって、前年同四半期に比べて不動産事業の売上収益は5.2%増の88億2000万円、営業利益は100.5%増の57億2900万円となった。

第4のクレジット金融事業は、外部加盟店での利用増による手数料収入や割賦販売利息収入などが増加した結果、前年同四半期に比べて売上収益が1.5%増の51億9900万円、営業利益は1.2%増の10億8900万円と、まずまずの結果となった。

2020年2月期通期の連結決算は、売上高1兆1670億円(前期比3.7%増)、営業利益470億円(15.2%増)、純利益258億円(5.9%減)に下方修正した。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧