イオンnews|第2Q 営業収益4兆2902億円、9期連続過去最高

イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)の2020年2月期上半期の連結業績は、営業収益が4兆2902億1500万円(対前年同期比0.6%増)と、第2四半期連結累計期間として9期連続で過去最高となった。

営業利益は863億2600万円(3.9%減)、経常利益は797億6700万円(12.2%減)、四半期純利益は37億9100万円(64.1%減)の減益だ。

これは、連結子会社のイオンディライト(株)の子会社である(株)カジタクで判明した過年度の不正会計処理と誤謬の修正額を、第1四半期に一括計上したことが要因だ。その影響を除いた場合の営業収益は4兆3048億2800万円(0.9%増)、営業利益は1008億7100万円(12.3%増)、経常利益は943 億1600万円(3.8%増)となり、いずれも過去最高だった。また、6月~8月の第2四半期でも、営業収益、営業利益、経常利益は過去最高を記録した。

セグメント別営業利益で、GMS(総合スーパー)事業とSM(スーパーマーケット)事業が消費マインドの冷え込みや7月の記録的な低温等の天候不順による影響を受けたが、ヘルス&ウエルネス事業、総合金融事業、ディベロッパー事業と、業績回復が続く国際事業は増益。カジタクの一括計上の影響を除けばサービス・専門店事業も増収だった。

GMS事業は、営業収益1兆5304億3100万円(99.7%)、営業損失は75億3400万円(前年同期より16億7400万円の減益)。記録的な低温等の天候不順の影響を受け7月の既存店売上高前年比は94.0%だったが、猛暑と消費増税前の需要を取り込んだ8月は同103.4%と伸長し、既存店売上高は前年比99.7%と、0.3ポイントのマイナスにとどまった。

イオンリテール(株)は1兆880億9600万円(0.3%増)も、営業損失は前年より28億円ふくらみ63億円となった。7月の記録的な低温・長雨の影響と増税を控えた価格コンシャスの高まりから、「消費は過去最低の冷え込み」(藤田元宏副社長)だった。

SM事業は、営業収益1兆6051億5500万円(98.5%)、営業利益は28億1500万円(25.3%)の減収減益。

ヘルス&ウエルネス事業は、ドラッグストアが好調で、営業収益4347億4100万円(110.1%)、営業利益169億5900万円(124.5%)。

総合金融事業は、営業収益2393億9700万円(113.0%)、営業利益342億0700万円(107.1%)の増収増益。国内における有効会員数は2857万人(前年同期差51万人増)、カードショッピング取扱高は2兆8368億円(前年同期比108.8%)と順調な伸びを示す。

ディベロッパー事業は国内外とも順調に推移し、営業収益1846億2500万円(103.6%)、営業利益302億3900万円(118.9%)。

サービス・専門店事業は、営業収益3789億0600万円(95.8%)、営業利益22億1500万円(16.1%)。

国際事業は、営業収益2231億6400万円(101.2%)、営業利益40億1200万円(839.4%)。

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