セリアnews|年商1815億円6.4%増・経常利益4.9%増/コロナ特需で増収増益

100円ショップを全国に展開する(株)セリア(岐阜県大垣市、河合映治社長)が、2020年3月期の本決算を発表した。セリアは大創産業に続いて、100円ショップ第2位の企業だ。

2019年4月1日から2020年3月31日までの業績は、売上高1814億7600万円(前年同期比6.4%増)、営業利益176億0400万円(4.8%増)、経常利益176億8300万円(4.9%増)、純利益は120億7000万円(4.8%増)となり、増収増益だ。

売上高対比の営業利益率は9.7%、経常利益率は10.3%と高い。

「ゼロサム時代を確実に勝ち残る」をテーマとして、顧客層拡大を狙いとした商品開発とデータに基づいた商品ポートフォリオ管理の強化、複数出店案件が見込める企業との関係強化および未出店地域の重点開拓、システムを活用した店舗作業全般の効率化追求に取り組んだ。

4月には、東海北陸地方の物流拠点を愛知県小牧市から愛知県東海市に移設した。また作業負担の軽減を狙いとした物流平準化コントロールを開始するなど、物流改善を推進した。

店舗政策では第2四半期累計期間に、出店が直営店151店舗、FC店1店舗、退店が直営店61店舗、FC店4店舗。期末の店舗数は、直営店1633店、FC店46店の合計1679店となった。直営既存店の売上高は、消費税増税が実施された2019年10月が、台風の影響もあって93.6%と前年同月を大きく下回ったが、その後、徐々に回復した。2月以降には新型コロナウイルス対策による衛生用品特需があり、前期比99.4%と回復基調に入った。

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