PPIHnews|4月既存店売上高ドン・キホーテ10.2%減/ユニー2.8%減
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が(株)ドン・キホーテ、ユニー(株)の4月業績を報告した。新型コロナウイルスが販売に影響したことに加えて、休日が1日少なかったことで、グループの国内リテール5社合計の既存店売上高は、前年同月比5.5%減となった。全店では3.4%減である。
ドン・キホーテの免税売上高を除く既存314店舗の売上高は前年比89.8%(10.2%減)。客単価2.4%減、客数は8.0%減となった。コロナ禍で免税売上高が激減したため、全体では前年比91.1%の8.9%減。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、衛生用品や食品、日用消耗品などの生活必需品が伸長した。外出自粛要請が全国に及んだことから、お客の来店回数は減少したが、一方でまとめ買いが増え、客単価は増加した。
「家電製品」部⾨ではデジタルカメラが苦戦した一方、タコ焼き機などの調理家電やリモートワークの増加に伴って、マウスなどのパソコン周辺機器が伸長した。
「⽇⽤雑貨品」部⾨では、マスクなど衛生用品が高い売上げ成長率を記録した。日用消耗品は洗剤やハンドソープが好調であった反面、化粧品や日焼け止めなどは伸び悩んだ。
「⾷品」部⾨では、ヨーグルトなどの日配品や冷凍食品が2ケタ増となった。食用油やレトルト食品を含む加工食品も堅調となったほか、洋酒やビールなどの酒類が伸長した。
「時計・ファッション⽤品」部門では、外出率の低下に伴って衣料品やカバン類が苦戦した。新生活需要の減少に伴って、時計やシューズが低調となったが、ファッション小物が健闘した。
「スポーツ・レジャー⽤品」部門は、アウトドア用品は不振となったがその反面、ダンベルやヨガマットなどの室内スポーツ用品が人気となった。さらに、ジグソーパズルなどの玩具も貢献した。
ユニーの4月は、既存147店舗の売上げが前年⽐97.2%と前年同月を2.8%下回った。客数は8.9%減だが、客単価が6.7%と伸びた。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛や販促自粛などの影響によって、「食品」は好調に推移したが、「衣料品」は苦戦、「住居関連品」も軟調だった。
「衣料品」部門では、外出自粛やテレワーク推進の影響から春物衣料や入園入学関連商品、スーツなどのビジネス関連商品が苦戦したが、スウェットスーツなどのホームウェアが健闘した。
「住居関連品」部門では、休業・休校、行楽自粛によって、化粧品や文具、マグボトル、自転車などが不振だった半面、ハンドジェルなどの衛生用品、製菓用品、玩具などが好調に推移した。
「食品」部門では、家ナカ需要が増えたことで鮮魚、精肉、青果など生鮮食品が好調だった。また、お酒、乳製品・納豆などの日配品、冷凍食品、菓子などが売上げに大きく寄与した。
PPIHグループの4月の出店は、3日(金)の「MEGAドン・キホーテ鹿屋店(鹿児島県鹿屋市)」、23日(木)の「ドン・キホーテ福島店(福島県福島市)」、24日(金)の「MEGAドン・キホーテ室蘭中島店(北海道室蘭市)」の3店。また、UDリテール(株)が4月14日(火)に「アピタ富士吉原店(静岡県富士市)」と「アピタ魚津店(富山県魚津市)」をユニー・ドンキのダブルネーム店として改装・出店した。
5月は「ピアゴ恵那店(岐阜県恵那市)」、「ピアゴ豊明店(愛知県豊明市)」、「アピタ本庄店(埼玉県本庄市) 」、「ピアゴ ラ フーズコア アラタマ店(愛知県名古屋市)」をユニー・ドンキのダブルネーム店として改装・出店する予定だ。