セブン&アイnews|4月既存店の明暗/ベニマル8%増・ヨーカ堂30%減
(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)が発表した主要事業会社の4月の前年同月比成績は、4月7日に政府が緊急事態宣言を発出して、全国で外出自粛、営業自粛となり、その影響が業態ごとに顕著に出た。
(株)セブン-イレブン・ジャパンの既存店売上高は95.0%。客数は85.3%と15ポイントも下がり、一方、客単価はまとめ買いもあって111.4%と伸びた。チェーン全体では94.4%。
7-7-Eleven, Inc.の米国内既存店の商品売上高は91.7%。チェーン全体ではガソリン市場が低落したこともあり、ガソリン売上げが37.7%と極端に低下して、総売上高は63.4%。
(株)イトーヨーカ堂の既存店の総売上高(SC計)は70.1%と3割の落ち込み。そのうち商品売上高は86.8%。アリオなど商業施設内の専門店の営業自粛が響いて、テナント収入は37.4%。
巣ごもり消費で好調な(株)ヨークベニマル。既存店の客数は96.7%ながら、客単価が112.1%と伸び、売上高は108.5%。全店ベースでは111.1%と2桁増。
一方、コロナ感染のマイナス影響を受けたのが、百貨店と外食だ。(株)そごう・西武は売上げが21.8%の78.2%減。デニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズの既存店は43.3%の56.7%減。