セブン&アイnews|5月既存店の明暗/ベニマル7.8%増・ヨーカ堂16.8%減
(株)セブン&アイホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)が2020年5月の月次営業情報を公開した。
(株)セブン-イレブン・ジャパンの既存店売上高は94.4%。客数は83.0%と17ポイントも下がり、一方、客単価はまとめ買いもあって113.7%と伸びた。チェーン全体では94.7%。店舗数は2万0884店。
7-Eleven, Inc.の米国内既存店の商品売上高は100.0%。チェーン全体ではガソリン市場が低落したこともあり、ガソリン売上げが49.5%と極端に低下して、総売上げは74.4%。
(株)イトーヨーカ堂の既存店の総売上高(SC計)は83.2%と16.8%の落ち込みだ。そのうち商品売上高は98.0%。客単価はまとめ買い効果もあって112.4%。アリオなど商業施設内の専門店の営業自粛が響いて、テナント収入は54.4%となった。
巣ごもり消費で好調な(株)ヨークベニマル。既存店の客数は95.6%ながら、客単価が112.7%と伸び、売上高は107.8%。全店ベースでは110.6%と2桁増だ。
一方、新型コロナウイルスのマイナス影響を受けたのが、百貨店と外食だ。(株)そごう・西武は売上げが33.7%の66.3%減。それでも4月からは約12ポイント改善している。デニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズの既存店は50.4%の49.6%減。こちらも4月から7ポイント増加した。