H2Onews|第2Qの4~9月は売上高3356億円25.5%減で営業損失44億円
エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)が2021年3月期第2四半期の連結業績を発表した。
2020年4月1日から9月30日まで6カ月の連結業績は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言の発令やその後の外出自粛により、百貨店事業を中心として大きな影響を受け、売上高は3356億1400万円と前年比25.5%減となった。この売上高の大幅減少による粗利益の低下から、営業損失44億0500万円(前期は営業利益63億2000万円)、経常損失44億円(前期は経常利益65億7400万円)、四半期純損失101億0200万円(前期は四半期純利益14億6300万円)の赤字となった。
百貨店事業の売上高は1381億8700万円(42.3%減)、営業損失34億5600万円(前期は営業利益63億5600万円)。なお、 (株)阪急阪神百貨店において、休業期間中の人件費や家賃、償却費など42億4300万円を特別損失として計上した。
2020年4月に発令された緊急事態宣言およびそれに伴う行政の要請によって、一部店舗の完全休業、阪急・阪神の両本店を含む店舗における食料品売場のみへの縮小営業を実施した。5月下旬から全店での営業を再開した。
第2四半期以降は、順次、営業時間の変更や催事・販促施策を再開したが、オフィスへの通勤者の減少や、週末においてもシニア層やファミリー層を中心に都心への外出を避ける傾向が続いたことなどから、都心店の入店客数は低水準にとどまった。一方、自宅から近距離に立地し、食品の構成比が高い郊外店は比較的堅調に推移した。
食品事業の売上高は1418億0600万円(20.3%減)、営業利益は29億0200万円(前期は17億0100万円の営業損失)だ。
惣菜やベーカリーを製造する製造子会社は、卸先の休業や即食需要の落ち込みの影響を受けて減収減益となったものの、外出自粛に伴う内食需要の高まりを受けて、イズミヤ(株)、(株)阪急オアシス、カナート(株)の既存店の売上高は順調に推移した。またイズミヤの非食品事業分割による再編効果も加わって、総合スーパーおよびスーパーマーケット3社の営業利益は前期に対して52億円の大幅増益となった。