平和堂news|コロナ特需で年商4393億円1.3%増・経常利益32.3%増

(株)平和堂(滋賀県彦根市、平松正嗣社長) が2021年2月期の本決算を発表した。

2020年2月21日~2021年2月20日の業績は、営業収益4393億2600万円(前年比1.3%増)、営業利益140億3700万円(34.2%増)、経常利益150億5300万円(32.3%増)、純利益97億2400万円(59.4%増)の増収、大幅増益だった。

営業収益対営業利益率は3.2%、同経常利益率は3.4%。

小売事業の業績は、営業収益が4211億7700万円(2.1%増)、経常利益は157億9300万円(31.2%増)だ。
小売事業の中核企業である(株)平和堂では、「巣ごもり消費」による食品の伸長、野菜相場高の効果もあって増収となった。食品の管理ロス抑制による粗利益率の改善に加え、店舗・本部の作業時間削減に向けた取り組みの強化によって費用を大幅に削減したことで増益となった。

売場改装はアル・プラザ香里園(大阪府寝屋川市)、フレンドマート安土店(滋賀県近江八幡市)など計8店舗(食品大規模4店舗、食品小規模2店舗、非食品2店舗)で実施した。商圏の特性に合わせた品揃えや売場展開の変更、老朽化した什器の入れ替え、ストアロイヤルティの向上に努めた。

9月にららぽーと愛知東郷店(愛知県東郷町・売場面積2220㎡)、11月に平和堂石山(滋賀県大津市・売場面積5350㎡)、フレンドマート米原駅前店(滋賀県米原市・売場面積823㎡)の3店舗を新設した。

管理面では、人手不足による採用難が継続するなか、営業業務改革プロジェクトや本部業務改革プロジェクトといった部署を中心に、店舗・本部の作業時間削減に向けた取り組みを強化した。

海外小売事業では 「平和堂(中国)有限公司」において、新型コロナウイルス感染症による営業縮小や不採算店舗の閉店もあって減収・減益となった。

小売周辺事業の営業収益は56億4400万円(0.3%減)、経常利益は4億6000万円(152.6%増)だった。

惣菜・米飯および生鮮品の製造加工を営む(株)ベストーネは、小売事業の好業績に支えられて増収となり、前期に稼働した久御山食品センターの費用増加も一巡したため経常増益となった。

また、ビル管理事業を営む(株)ナショナルメンテナンスは、新型コロナウイルス感染症関連業務の増加や新規外部物件の受注獲得によって増収となり、受注内容の見直しによる費用抑制によって経常増益となった。

その他事業営業収益は125億0400万円(18.4%減)、経常損失は7200万円(前年は経常利益3億9200万円)だった。

外食事業を展開する(株)ファイブスターは、新型コロナウイルス感染症拡大による環境変化が影響し、減収・赤字決算となった。

2022年度は営業収益4450億円(1.3%増)、営業利益165億円(17.5%増)、経常利益177億円(17.6%増)、純利益99億円(1.8%増)を目指す。

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