ヤマザワnews|コロナ特需で年商1129億2.9%増・経常利益245%の大幅増

(株)ヤマザワ(山形県山形市、古山利昭社長)は2021年2月期の本決算を発表した。

売上高は1129億3800万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は24億5900万円(292.1%増)、経常利益は24億0900万円(245.0%増)、そして純利益は8億7800万円(前年は2億2000万円の純損失)と、コロナ特需で収益を改善した。

営業利益率は2.2%、経常利益率は2.1%。

スーパーマーケット事業の売上高は992億4400万円(3.3%増)、ドラッグストア事業の売上高は136億8700万円(0.6%増)、その他事業の売上高は500万円となった。

スーパーマーケット事業では集客強化および店舗活性化のため、売場づくりの改革を実施。「今週の一品」と銘打ち、バイヤー推薦の商品を週ごとに設定して全店で販売を徹底した。また2020年3月から、加工食品や日用品を中心に商品を厳選した「期間限定スペシャルプライス」商品を販売し、買上点数アップを図った。

また来店が困難な顧客の利便性向上を目的に、2020年6月から移動スーパー「とくし丸」事業を開始した。6月の山形県山形市の1号車運行から、9月には山形県東置賜郡高畠町で2号車、11月には山形県鶴岡市で3号車を稼働させている。いずれのエリアも、近隣に店舗がなく、スーパーの出店が望まれている地域だったため、高齢者から好評を得ている。また3号車の運行エリアでは初めて老人ホームへのサービスも実施した。

店舗面では、2020年3月によねや商事の大曲中央店(秋田県大仙市)を新規開店した。また、5月にはヤマザワの旧「鶴岡宝田店」を閉店して、近隣地へ鶴岡茅原店(山形県鶴岡市)を移設オープンした。旧店舗よりも売場面積を拡げたことで、売上げも伸長した。12月には谷地店(山形県西村山郡河北町)も近隣地へ新設移転している。

既存店改装は、ヤマザワで2020年4月に鶴岡店(山形県鶴岡市)、8月に成沢店(山形県山形市)、10月に村山店(山形県村山市)の3店舗で実施した。閉店は5店舗。

ヤマザワの店舗は山形県内42店舗、宮城県内18店舗、よねや商事の店舗は秋田県内10店舗。スーパーマーケット事業の合計店舗数は70店舗となった。

ドラッグストア事業では、2020年5月にドラッグ鶴岡茅原店(山形県鶴岡市)新設移転、7月に調剤薬局吉成店(宮城県仙台市)を開店、12月にドラッグ谷地店(山形県西村山郡河北町)を新設移転した。なお、5店舗のドラッグストアを閉店した。

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