ツルハnews|’21年5月期は売上高9193億円9.3%増・営業利益7.5%増

(株)ツルハホールディングス(北海道札幌市、鶴羽順社長)が2021年5月期の連結決算を発表した。期間は2020年5月16日~2021年5月15日。

売上高は9193億0300万円(前年同期比9.3%増)、営業利益483億7700万円(7.5%増)、経常利益476億8800万円(3.0%増)、純利益262億8300万円(5.8%減)となった。

営業利益率は5.3%、経常利益率は5.2%。

ツルハグループでは、カウンセリングを主体とした接客サービスの徹底を継続して行うとともに、コロナ禍における生活スタイルの変化に対応する戦略的施策に取り組んだ。

高齢化や競争激化に伴って、ドラッグストア産業では商圏縮小が盛んに言われる。この商圏縮小に対応するための施策を実施した。具体的には、精肉・青果の導入をはじめとする既存店舗の改装を推進したほか、DX戦略としてスマートフォンアプリを活用したサービスの提供、店舗運営業務の効率化を目的とした人員配置・在庫管理などの支援システムの展開に取り組んだ。

さらに商品開発・販売体制を強化し、グループの新たなプライベートブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」への刷新と展開の拡大を図った。

新型コロナウイルス感染拡大の影響については、感染予防関連商材の需要増、緊急事態宣言等による外出自粛に伴う日用品、消耗品、食品等の需要増があった。しかしその半面、インバウンド需要の剥落や化粧品の需要減、さらに下期においてはかぜ薬を中心とした季節品の売上げ不振などの成長阻害要因が見られた。

店舗展開については、138店舗の新規出店と75店舗の閉店を実施した。また2020年5月28日付で子会社化した(株)ドラッグイレブンなど207店舗が加わり、5月15日時点のグループ店舗数は直営店で2420店舗。うち調剤薬局は683店舗。また海外店舗22店舗、FC加盟店舗4店舗を展開している。

次期は、売上高9560億円、営業利益512億円、経常利益513億6700万円、当期純利益282億8000万円を見込む。

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