フジnews|第1Q営業収益781億円6.5%・経常利益145.0%の増収増益
(株)フジ(愛媛県松山市、山口普社長)が 2022年2月期第1四半期の決算を発表した。
3月1日~5月31日の連結期間の業績は、営業収益781億4900万円(前年同期比6.5%増)、営業利益17億0500万円(149.2%増)、経常利益22億0800万円(145.0%増)、四半期純利益14億6600万円(326.2%増)の増収増益だ。
フジグループでは商品管理を徹底し、廃棄ロスや在庫の削減に取り組んだ。また、前期コロナ禍での需要変化によって業績が悪化した飲食業をはじめとする子会社では、事業構造の再構築を進めた。
営業利益率は2.2%、経常利益率は2.8%。
小売事業の営業収益は768億8400万円(前年同期比6.4%増)、営業利益は14億8400万円(23.7%増)。
中核事業と位置付けるスーパーマーケット事業は、コロナ禍での需要変化への対応を継続するとともに、競争力強化を目的とした安さの訴求に注力したことで、売上高前年同期比2.0%増と堅調に推移した。
フジではより安全で利便性の高い「最新店舗」づくりを目指し、新規出店と既存店の活性化による成長と拡大を進めており、それを支えるためのサプライチェーンの整備やデジタル化の推進に取り組んだ。
衣料品は、新しいニーズに合わせた売場の拡縮などに取り組むことで販売効率を高め、商品展開期間を短縮することで在庫の削減を図るなど、マーチャンダイジングの見直しを進めた結果、売上高前年同期比は20.9%増となった。
アパレルや飲食店を中心としたテナントでは、大型ショッピングセンターの客数が緩やかに回復したこともあり、売上高前年同期比は15.6%増と前期実績を上回った。
3月にフジ古市店(広島市安佐南区)を新設、4月にフジグラン東広島(広島県東広島市)の改装を実施した。2020年夏から1年をかけて大規模なリニューアルを実施しているエミフル MASAKI(愛媛県伊予郡松前町)では、3月から4月にかけて新規25店舗を含むテナント38店舗がオープンした。2021年夏には、別棟アミューズメント施設のオープンを予定している。
ノンストアリテイル事業では、地域の高齢化や過疎化を背景に、移動スーパー「おまかせくん」は事業を拡大しており、4月にフジグラン新居浜(愛媛県新居浜市)とフジグラン三原(広島県三原市)で新たにサービスを開始した。5月末時点で合計19店舗を拠点に32台96ルートでサービスを提供している。
食品製造・加工販売業、飲食業、総合フィットネスクラブ事業などの小売周辺事業は、営業収益87億4000万円(前年同期比12.9%増)、営業利益3億1700万円(前年同期は営業損失3億5400万円)。
通期は、営業収益3200億円(1.5%増)、営業利益67億円(12.0%増)、経常利益86億円(7.3%増)、当期純利益51億円(22.0%増)を見込む。