セブン&アイnews|第1Q営業収益1兆5554億円12%増・経常利益0.6%増
(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)が2022年2月期第1四半期の決算を発表した。
営業収益は1兆5553億7100万円(前年同期比11.8%増)、営業利益が775億1200万円(8.6%増)、経常利益が698億6900万円(0.6%増)、そして純利益が430億1800万円(208.7%増)で、増収増益となった。
セブン‐イレブン・ジャパン、7-Eleven,Inc.、イトーヨーカ堂などの加盟店売上げを含めたグループ全体の売上高は、2兆8714億8200万円(7.9%増)だ。ただし為替レート変動を含めると営業収益は162億円の減少、営業利益も3億円減少している。
営業利益率は5.0%、経常利益率は4.3%。
国内コンビニエンスストア事業は、営業収益が2324億7900万円と6.2%の増収だ。営業利益は603億5600万円と16.8%の増益。新型コロナウイルス感染症の影響により、小商圏化が一層進み、個店ごとのニーズの違いが顕在化していることから、2020年度以降、顧客ニーズの変化に対応した新レイアウトの導入を進めている。
(株)セブン-イレブン・ジャパンの既存店売上高は前年を上回り、営業利益は603億8600万円(15.6%増)となった。自営店と加盟店の売上げを合計したチェーン全店売上高は1兆2319億5100万円(4.6%増)。
海外コンビニエンスストア事業は営業収益6643億6800万円(12.8%増)、営業利益は123億5000万円(7.5%増)と前年を大きく上回った。北米の7-Eleven, Inc.の営業利益は177億2700万円(6.8%増)。また、自営店と加盟店の売上げを合わせたチェーン全店売上高は、9516億6100万円(9.0%増)と前年を上回った。
スーパーストア事業の営業収益は4516億8400万円(5.5%増)、営業利益は58億4300万円(43.7%減)の増収減益だ。(株)イトーヨーカ堂は前年、巣ごもり需要による食品売上げが伸長したが、今期も消費者行動に対応し、堅調に推移した。さらに前年の営業時間短縮や、アリオのテナント部分が休業したことによる反動もあり、テナント含む既存店売上高は前年を上回った。一方で営業利益は、前年に特別損失に振替えた新型コロナウイルス感染症拡大による休業に係る固定費の影響もあり、6億5100万円となった。
食品スーパーの(株)ヨークベニマルは、前年の反動により既存店売上高が前年を下回り、営業利益は35億3900万円(43.3%減)だった。
百貨店事業は営業収益1003億0300万円(54.1%増)、営業損失21億5400万円。(株)そごう・西武は前年の新型コロナウイルス感染症拡大抑止に伴う営業時間の短縮等の反動により、既存店売上げは前年を上回った。
金融関連事業の営業収益は491億0100万円(0.5%減)。営業利益は104億3100万円(9.2%減)。(株)セブン銀行の国内ATM設置台数は2万5742台と、今期に入って56台増えた。前年の外出自粛の反動影響や各種キャッシュレス決済に伴う現金チャージ取引件数が伸長したことにより、1日1台当たりの平均利用件数は97.7件(前年同期差12.0件増)となり、ATM総利用件数は前年を上回った。
専門店事業は営業収益が672億9400万円(27.4%増)、営業損失16億8800万円。
第一四半期の結果を踏まえ、通期の業績は、営業収益8兆0380億円(39.4%増)、営業利益3800億円(3.7%増)、経常利益3453億円(3.9%減)、親会社に帰属する当期利益1900億円(6.0%増)を見込んでいる。