PPIHnews|年商1兆7086億円1.6%増・経常利益9.3%増/過去最高益更新

(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)の2021年6月期連結業績は、売上高が1兆7086億3500万円(前年同期比1.6%増)、営業利益813億0600万円(7.8%増)、経常利益815億2600万円(9.3%増)、純利益538億5100万円(7.9%増)。国内ディスカウント事業における駅前店舗が苦戦したものの、郊外店舗、GMS事業、海外事業がそれをカバーし、売上高、営業利益、純利益は過去最高を更新した。これにより、ドン・キホーテ1号店創業以来、32期連続で増収営業増益を達成したことになる。

営業利益率、経常利益率ともに4.8%。

ディスカウントストア事業の売上高は、前年同期と比較し660億1900万円増加して、1兆1835億2600万円(前年同期比5.9%増)、営業利益は553億3500万円(18.4%増)。

(株)ドン・キホーテのディスカウント業態は、天候不順や新型コロナウイルスの影響によるインバウンド需要の消滅やイベント自粛の長期化により、既存店売上高成長率は9.7%減だった。ファミリー向け業態のMEGAドン・キホーテも同様に、既存店売上高は0.5%減。ただしMEGAドン・キホーテとUDリテールの転換店が貢献し、全店売上高は前期を上回った。

一方、総合スーパー事業の売上高は、前年同期と比較し416億3200万円減少して、4499億8900万円(前年同期比8.5%減)、営業利益は165億9900万円(2.3%減)。ユニー(株)は、ダブルネーム店に業態転換する店舗があることから売上高は減少したが、外食の代替需要等を追い風にして食品および住居関連品が好調に推移し、既存店売上高は2.6%増。UDリテールへの業態転換は11店実施、一方でGMS事業の成長に向けたNew GMSへのリニューアルも11店で行った。

2020年10月に、日本の農畜水産物の輸出拡大を目的に、生産者様や輸出に携わる事業者・関係団体とPPIHグループのパートナーシップ組織「Pan Pacific International Club(PPIC)」を発足した。また2021年2月には、ドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」を刷新し、自社完結で開発する「プライベートブランド」ではなく、お客と一緒につくる「ピープルブランド(PB)」化を進めている。

国内では関東地方に5店、中部地方に4店舗、東北・近畿・四国・九州地方にそれぞれ1店の計13店舗を開店した。法人別でみると、ドン・キホーテ12店舗、UDリテール1店舗となる。

海外には、シンガポール共和国1店、香港5店、台湾1店、マレーシア1店と計8店舗を開店した。また、2021年4月に、米国カリフォルニア州の「Gelson‘s」を運営する企業グループの持株会社である、GRCY Holdings,Inc.を子会社化したことにより、27店舗を新たに加えた。一方で10店舗を閉店している。

2021年6月末時点のグループ総店舗数は、国内583店、海外84店の計667店舗となり、前年6月末から38店舗増加している。

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