ヤオコーnews|第2Q営業収益2694億円4.2%増・経常利益8.0%の増収増益

(株)ヤオコー(埼玉県川越市、川野澄人社長)が 2022年3月期第2四半期の決算を発表した。

4月1日~9月30日の連結累計期間の業績は、営業収益2694億2600万円(前年同期比4.2%増)、営業利益172億5000万円(9.0%増)、経常利益170億円(8.0%増)、四半期純利益114億0600万円(6.8%増)の増収増益となった。

営業利益率、経常利益率はともに6.4%と、スーパーマーケットとしては高い。

第10次中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)において「『2割強い店づくり』の実現」をメインテーマに掲げ、「価格対応」「個店の販売力強化」「独自の商品開発・開拓」「生産性の向上」の重点施策に取り組んでいる。

商品・販売戦略では、独自化・差別化につながる品揃えを実現するため、ミールソリューションの充実に注力した。その結果、自粛生活の長期化に伴う「家事疲れ」の機会を捉え、デリカ部門の販売が好調に推移した。「Yes!YAOKO」などプライベートブランドについても、新規商品をリリースした。

「ミールソリューション」とは、1996年にアメリカから発信されたコンセプトで、毎日の献立の提案や料理のアドバイスなど、食事に関する問題の解決の手伝いをすることだ。

一方、EDLP(常時低価格施策)や「厳選100品」の取り組みなど「価格コンシャス」への対応を強力に推進した。また、販促原資を有効活用すべく、エリア特性に応じた販促企画を実施した。さらに、デリカ・生鮮センターを積極的に活用することで、店舗の生産性向上と「製造小売り」としての利益創出を両立させることができた。「価格コンシャス」とは消費者の価格意識のことで、それに対応するために顧客が買いやすい値段、値頃(ねごろ)を常に意識して価格設定を行う。

さらに拡充を図るため、プロセスセンター機能をもった熊谷デリカ・生鮮センター(埼玉県熊谷市)を、10月1日から稼働させた。また 、環境問題への取り組み方針を策定するとともに、エコセンター(埼玉県熊谷市)を建設し、10月1日から自社センターでのリサイクルを開始している。

育成戦略では、「カイゼン」と並行して、働き方に対する意識改革、労働環境を改善する取り組みを継続した。また、単品量販を企図した販促企画を通じて商品を育成しつつ、商売の楽しさを経験することによって社員一人ひとりの成長につなげることを目的に、チャレンジ企画の取り組みを拡充している。

 出店・成長戦略では、4月に三浦初声店(神奈川県三浦市)と八千代緑が丘店(千葉県八千代市)を、5月に府中フォーリス店(東京都府中市)を、7月に川越藤間店(埼玉県川越市)、ふじみ野大原店(埼玉県ふじみ野市)、天王台店(千葉県我孫子市)を開設した。加えて、既存店の活性化策として、4月に嵐山バイパス店の大型改装を実施した。

店舗を拠点とするヤオコーネットスーパーについては、3月24日に一部の個人情報の漏洩が判明し、原因究明とシステム改修のため、サービスを一時停止していたが、システム改修が終了したため、7月22日から順次再開している。8月に所沢北原店、蕨錦町店で開業した結果、現在は計10店舗を拠点としている。

ヤオコーグループの(株)エイヴイは「圧倒的な低価格」と「徹底したローコスト運営」を基本方針としてグループに貢献する。また、(株)フーコットは、8月3日に1号店を埼玉県飯能市にオープンさせた。9月30日時点の店舗数は、ヤオコー175店舗、エイヴイ12店舗、フーコット1店舗で、グループ全体では188店舗となった。

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