イオン九州news|第3Q営業収益3564億円59.6%増で黒字転換

イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)が2022年2月期第3四半期の決算を発表した。

2021年3月1日~11月30日の業績は、営業収益が3564億8800万円(前年同期比59.6%増)、営業利益が20億9600万円(前年同期は9億8000万円の損失)、経常利益は23億8100万円(前年同期は7億9800万円の損失)、そして四半期純利益13億6200万円(前年同期は1億5800万円の損失)と黒字転換した。

なお2020年9月1日付でマックスバリュ九州(株)、イオンストア九州(株)と経営統合している。統合3社では、営業収益は前年同期比0.9%増、営業利益は同146.6%増となる。

営業利益率0.6%、経常利益率0.7%。

第3四半期は、売上構成の高い食品が堅調に推移したことにより、売上高は3415億4700万円(62.2%増)となった。経費面では、新規出店や既存店の活性化、デジタルへの計画的な投資を進めつつ、本社のスリム化、販促のデジタルシフト、オンライン会議の活用など生産性改善に取り組んだ。

ネットスーパーでは、「ドライブ受け取り」「ロッカー受け取り」などの非接触型サービスを拡大した結果、直近の第3四半期の受注件数は、前年同期比113%と伸長した。12月には、店舗の最寄り駅構内(2カ所)に受け取り専用ロッカーを設置した。また、SM業態で実施している「オンラインデリバリー」の導入を進め、11月末時点での導入店舗は5店舗となった。

9月にECサイト「イオン九州オンライン」をリニューアルし、九州各地の地物を全国に届ける「九州のいいものうまいもの」、3万点以上のプロユース商品を取り揃えた「ホームワイドプロ」をオープンした。また、夏・冬ギフト、おせち、クリスマスケーキなどのオンライン受け付けを推進した結果、ECサイトにおける売上げは、前年同期に比べ約1.5倍となった。

「イオン九州公式アプリ」の11月末時点での累計ダウンロード数は75万件を超える規模となった。今後は、イオングループ共通のタッチポイントとなるイオンのトータルアプリ「iAEON」との連携を進め、利便性向上に努める。顧客自身がスマートフォン端末で商品をスキャンして会計する「どこでもレジレジゴー」の導入を推進し、11月末時点の導入店舗は9店となった。

主力のSM(スーパーマーケット)・DS(ディスカウントストア)・GMS(総合スーパー)事業の売上高は3249億8900万円(69.3%増)。11月末時点の店舗数は249店。

食品では、毎日の暮らしを価格で応援する「本気の価格1000品目」商品、9月に「価格据え置き宣言」を実施したトップバリュ商品の展開強化に取り組んだ。また、イオン九州限定の地元の素材にこだわった逸品企画、地元企業とのコラボ企画「Aeon Kyushu-1グランプリ」や「秋の北海道フェア」など、新たな取り組みが好評で、売上げは期間を通じて堅調に推移した。

衣料品・住居余暇商品では、ウォーキングやおうちフィットネス関連商品、ウェルネスフードなどの新しい生活様式に対応した商品を展開した。また「インナー&カジュアル」の小型店モデルをSM業態2店舗に導入するなど、専門店化を推進した。11月に実施した「ブラックフライデー」セールスでは、アプリやSNSを活用した事前告知、店頭やオンラインでの先行予約販売会を実施するなど、取り組みを強化した結果、期間中の売上げは好調だった。

SM業態2店舗、DS業態1店舗を新規出店し、GMS業態5店舗、SM業態15店舗、DS業態1店舗をリニューアルした。また2店舗をSM業態からDS業態へ転換した。11月末時点の店舗数は、SM業態153店舗、DS業態30店舗、GMS業態66店舗。

ホームセンター事業の売上高は138億4200万円(9.2%減)。11月末時点の店舗数は31店。

ホームセンター「ホームワイド」の売上高は93億8900万円。ガーデニングの需要は前年の反動はあるものの、園芸用品は好調な推移だった。暮らしサポートサービス「WIDE便」は、5月に宮崎県北エリア、12月には宮崎県南エリアに拡大した。

7月にホームワイド新下関店(山口県下関市)をリニューアルし、10月にホームワイドプロ福岡空港店(福岡市博多区)を新たにオープンした。ホームワイドプラス賀来店(大分県大分市)には、九州では初公認となる「キャプテンスタッグスタンド(アウトドア・レジャー関連用品売場)」を開設した。

サイクル事業、戦略的小型店などその他事業の売上高は27億0700万円(19.0%減)。11月末時点の店舗数は41店。GMS店舗内への「イオンバイク」出店を継続し、期間内に新たに5店舗をオープンした。

フランチャイズ事業では、GMS店舗内にスイーツ・カフェ店舗の出店を推進し、期間内にシュークリーム専門店「ビアードパパの作り立て工房」を4店舗オープンした。

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