U.S.M.Hnews|第3Q営業収益5351億円2.5%減・経常利益47.5%の減収減益
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長、略称:U.S.M.H)の2022年2月期第3四半期は、営業収益が5351億1500万円(前年同期比2.5%減)、営業利益71億7000万円(48.1%減)、経常利益73億6500万円(47.5%減)、四半期純利益39億0700万円(49.4%減)の減収減益だ。
営業利益率1.3%、経常利益率1.4%。
U.S.M.Hは首都圏でスーパーマーケット事業を展開する(株)マルエツ、(株)カスミ及びマックスバリュ関東(株)で構成される。
U.S.M.Hグループは第2次中期経営計画において「デジタルを基盤とした構造改革を推進し、次代の礎を築くことを実現するために、『あらゆる人に食を届ける』をめざして、協働と創発をくりかえす」を基本方針としている。
デジタルでは、開発したスマートフォン決済「Scan&Go Ignica(イグニカ)」の利用店舗を500店舗超に拡げ、マルエツ・カスミ全店では利用が可能になった。またグループ外企業への展開も開始している。商品の取り組みでは、植物工場を企画・運営する(株)PLANTXとのパートナーシップによって、野菜の栽培から販売まで一貫した製造小売りモデルの構築を目指す。気候変動や自然災害に左右されない独自サプライチェーンの実現に向けた取り組みで、一部店舗で販売を開始した。
既存店は前年同期比で客数が100.0%、客単価は前年度のまとめ買い傾向の反動から97.6%。一方で、ネットスーパーや移動販売に対する需要は引き続き強まっている。商品面では前年伸び悩んだデリカ(惣菜)部門が前年同期比5.6%増と大きく伸長した。また鮮魚部門は、マルエツやマックスバリュ関東において鮮魚寿司施策が顧客に支持され、前年と同水準を確保した。
11月末の店舗数はマルエツが4店舗、カスミが2店舗新設した。一方、マルエツが2店舗、カスミが1店舗、マックスバリュ関東が1店舗を閉鎖した。U.S.M.Hグループ総店舗数は520店舗。