イオンモールnews|年商3168億円12.9%増・経常利益14.4%増の増収増益

イオンモール(株)(千葉市美浜区、岩村康次社長)が2022年2月期の本決算を発表した。

2021年3月1日~2022年2月28日の業績は、営業収益3168億1300万円(前年同期比12.9%増)、営業利益382億2800万円(11.1%増)、経常利益325億4000万円(14.4%増)、四半期純利益192億7800万円(前年度は18億6400万円の損失)と黒字に転じた。

営業利益率12.1%、経常利益率10.3%。

2021年2月期(2020年度)を初年度とする中期経営計画(2020~2022年度)では、「海外における高い利益成長の実現」「国内における安定的成長の実現」「成長を支えるファイナンスミックスの推進とガバナンス体制強化」「ESG経営の推進」を成長施策として掲げている。

新型コロナウイルス感染症の感染状況は国、エリアによって違いはあるものの、依然として収束には至らず、国内外のモールでは一部営業時間の短縮や臨時休業を実施した。この休業期間中の固定費等は、新型コロナウイルス感染症による損失として40億7500万円(前年度は165億7200万円)を特別損失に計上している。

日本国内事業の営業収益は2612億1400万円(対前年同期比110.2%)、営業利益は319億4500万円(104.4%)と増収増益となった。新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない一昨年対比では、営業収益は95.0%、営業利益は60.9%。また、既存モール専門店売上高は前期比108.5%(対象84モール)、一昨年対比82.4%(対象83モール)。

3月にイオンモール新利府 南館(宮城県)を、6月にイオンモール川口(埼玉県)を、7月にイオンモール白山(石川県)を、10月にイオンモールNagoya Noritake Garden(愛知県)を開業した。既存モールでは11月にTHE OUTLETS HIROSHIMA(広島県)を増床オープンした。

海外(中国・アセアン)事業は12月が決算期のため、1月~12月の業績となる。営業収益は555億9800万円(対前年同期比127.5%)、営業利益は62億5700万円(165.9%)と増収増益だ。7月~9月にベトナムを中心としたアセアンでは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う臨時休業実施による影響を大きく受けたが、中国では専門店売上高は伸長した。海外事業としては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない一昨年対比において、営業収益は113.1%、営業利益は75.3%と増収減益となった。

中国では、5月に広東省4号店となるイオンモール広州新塘(広東省広州市)をオープンした。既存モールでは、イオンモール武漢経開(湖北省武漢市)、イオンモール武漢金橋(湖北省武漢市)、イオンモール武漢金銀潭(湖北省武漢市)、イオンモール広州番禺広場(広東省広州市)、イオンモール佛山大瀝(広東省佛山市)、イオンモール広州金沙(広東省広州市)、イオンモール蘇州園区湖東(江蘇省蘇州市)でリニューアルを実施した。

アセアンでは、インドネシアにおいて、11月に4号店イオンモール タンジュン バラット(南ジャカルタ区)を一部先行オープンし、2020年10月に一部先行オープンしていたイオンモール セントゥールシティ(西ジャワ区)を2021年10月にグランドオープンした。既存モールでは、4月にインドネシア1号店のイオンモールBSD CITY(タンゲラン県)の大規模リニューアルを実施した。
2025年における海外70モール体制の実現に向けて、中国・アセアンとも高い成長力が見込まれるエリアにおいて、新規物件の探索・確保に努める。

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