リテールパートナーズnews|年商2395億円1.0%減・経常利益33.0%減

(株)リテールパートナーズ(山口県防府市、田中康男社長)が2022年2月期の本決算を発表した。

2021年3月1日~2022年2月28日の業績は、営業収益2395億1900万円(前年比1.0%減)、営業利益53億7200万円(35.9%減)、経常利益62億1500万円(33.0%減)、当期純利益33億7100万円(31.7%減)と減収減益だった。

当期純利益については、固定資産売却益など3億5000万円を特別利益に計上する一方、減損損失や固定資産除却損など14億9000万円を特別損失に計上している。

営業利益率2.2%、経常利益率2.6%。

リテールパートナーズは(株)丸久、(株)マルミヤストア、(株)マルキョウのスーパーマーケット3社で構成される。

新規出店と既存店の計画的改装によるシェアの拡大を図り、スーパーマーケット事業とディスカウントストア事業において5店舗の新設、17店舗の改装を行った。さらに、株式取得や事業譲受によって6店舗を新たに加え、その他の事業においてもスポーツクラブ1店舗を新設した。

商品開発、共同調達を拡大するとともに、生鮮強化型の店舗開発による改装を進めている。売上総利益率の改善、新チルドセンターの稼働による物流効率の見直し、年s年商グループ物流システムの構築に向けた取り組みを実施している。

中心的事業であるスーパーマーケット事業の営業収益は2189億5000万円(1.4%減)、営業利益は53億7400万円(34.9%減)。グループの店舗数合計233店。

丸久は2020年10月に新設した丸久プロセスセンターの稼働開始に伴い、店舗の省力化・省人化による店舗運営の効率化が実現した。また、施設・設備の刷新によるフードディフェンス(食品防御)の強化を図り、冷蔵・冷凍設備、ケースの入れ替えなど、店舗設備を更新することで、CO2削減に向けた電力使用量の低減にも取り組んでいる。営業店舗数は88店舗(うち「アルク」は43店舗)。

マルミヤストアは2021年3月に(株)小野商店(大分県宇佐市)から、スーパーマーケット2店舗の事業譲渡を受けるとともに、同じく3月に(株)戸村精肉本店(宮崎県日南市)の株式を取得し、同社および(株)戸村フーズを連結子会社とした。これにより、宮崎県日南市へ初めての出店を行うこととなり、南九州におけるドミナント化による経営基盤の強化を図る。9月には、(株)戸村精肉本店が(株)戸村牧場の株式を取得し、連結子会社とした。 傘下の(株)新鮮マーケットは「大分県内における生鮮特化型スーパーマーケットNO.1」をスローガンに掲げ、販売点数増加に継続して取り組む。マルミヤストアの営業店舗数は43店舗、新鮮マーケットの店舗数は14店舗。

マルキョウは、「美味しい商品をより安く」「食のデザイン化」「食のプレミアム化」のスローガンを掲げ、消費者の多様化に合わせ、生鮮強化型の店舗運営を図った。鮮魚部門では「お魚屋さんの惣菜」「お魚屋さんの寿司」の開発、精肉部門ではブランド肉の拡充、カット技術の向上、青果部門ではカットフルーツの品揃え強化、フルーツを使用したスイーツの開発に取り組んだ。2月末時点での営業店舗数は84店舗。

マルミヤストア傘下の(株)アタックスマートが担うディスカウントストア事業は、営業収益202億5800万円(1.8%増)、営業利益2億8600万円(33.2%減)。営業店舗数は32店舗。

次期は、営業収益2320億円、営業利益54億円(0.5%増)、経常利益63億円(1.4%増)、当期利益34億円(0.9%増)を見込む。

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