ZOZOnews|第3Q売上高1365億円10.3%増・経常利益15.8%増
(株)ZOZO(千葉県千葉市、澤田宏太郎社長)が2023年3月期第3四半期の決算を発表した。
4月1日~12月31日の業績は、売上高1364億6700万円(前年同期比10.3%増)、営業利益446億3500万円(15.1%増)、経常利益448億7200万円(15.8%増)、四半期純利益312億1300万円(17.1%増)と増収増益だった。
営業利益率は32.7%、経常利益率は32.9%ときわめて高い。
同社は、「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念のもと、日本最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」の運営、ファッションメディア「WEAR」の運営を中心に事業活動を行っている。
第3四半期累計期間における商品取扱高は4064億9700万円(8.3%増)、その他商品取扱高を除いた商品取扱高は3720億2200万円(8.9%増)となった。差引売上総利益は1276億6000万円(9.5%増)で、粗利率は34.3%となり、前年同期と比較して0.2ポイント上昇した。
売上高については、商品取扱高に対する売上高比率が高い買取・製造販売とUSED販売、広告事業の成長ならびに商品取扱高に対する売上高比率が低いBtoB事業の商品取扱高における構成比が減少したことが主な要因となり、前年同期比で商品取扱高(その他商品取扱高除く)の成長率を上回る伸び率となった。
販売費および一般管理費は830億2400万円(6.7%増)、商品取扱高(その他商品取扱高除く)に対する割合は22.3%と前年同期と比較して0.5ポイント低下している。
強化カテゴリーはコスメカテゴリーの「ZOZOCOSME」。高精度で肌の色を計測できるツール「ZOZOGLASS」を用いて、計測した肌の色に最も近いファンデーションやコンシーラーの色を提案する購入アシスト機能を実装している。2022年12月時点において国内外の700以上のコスメブランドを取り扱っているが、今後も商品取扱高拡大のために新規ブランド出店を積極的に進めていく。
Yahoo!ショッピング(2022年10月にPayPayモールを吸収し統合)については、前連結会計年度までに獲得した顧客の定着や、モールを運営するヤフー(株)による積極的な販促費用投下が続き、順調に売上げを伸ばしている。
BtoB事業については、前第4四半期に商品取扱高の多くを占めるブランドの支援撤退があったものの、支援を継続しているブランド各社においては自社ECサイト活用の積極化が続いている。
通期は、売上高1813億円(9.1%増)、営業利益550億円(10.8%増)、経常利益552億円(11.2%増)、当期純利益384億円(11.3%増)を見込む。