いなげやnews|第3Q営業収益1890億円1.6%減・経常利益36.0%減

(株)いなげや(東京都立川市、本杉吉員社長)が2023年3月期第3四半期の決算を発表した。

営業収益が1890億2600万円(前年同期1.6%減)、売上高が1810億7400万円(1.7%減)の減収となった。売上総利益率は0.1ポイント減少して27.7%となり、売上総利益は501億8400万円(1.9%減)。一方、販売費および一般管理費は、565億3100万円(0.1%減)だった。

その結果、営業利益16億0400万円(38.1%減)、経常利益18億3200万円(36.0%減)、四半期純利益10億7200万円(48.9%減)の減益となった。

売上高に対する営業利益率は0.8%、経常利益率1.0%。

事業セグメントごとの状況は以下の通り。
スーパーマーケット事業のセグメント売上高は1474億3700万円(2.5%減)、セグメント利益は8億5700万円(54.8%減)。

売上高については、年末商戦は好調であったものの、当年度前半の客数減や円安・資源高による商品値上げに起因した買い上げ点数減の影響を取り戻すまでには至らず、減少となった。利益面においては、売上げ減少に加え、急激な原材料高騰による売上総利益率の悪化や水道光熱費の増加などの要因によって、前年を大きく下回った。

スーパーマーケットの核となる「生鮮品(青果・鮮魚・精肉)と惣菜強化」と「ファミリー・ヤング層の拡大」に対して利用頻度の高い商品・品揃えの導入を進めた。「いなげやネットスーパー」のサービスを、大和高座渋谷店(神奈川県大和市)、横浜東蒔田店(横浜市南区)、横浜西が丘店(横浜市泉区)、荒川西日暮里店(東京都荒川区)、飯田橋店(東京都新宿区)の5店舗で開始した。また、「移動スーパーとくし丸」は現在20台稼働しており、今年度中にさらに2台稼働させる計画となっている。

既存店の活性化を引き続き推進し、大泉学園店(埼玉県新座市)、所沢狭山ヶ丘店(埼玉県所沢市)など5店舗の改装を実施した。12月末時点の店舗数は132店。

(株)ウェルパークが営むドラッグストア事業は、セグメント売上高330億6700万円(2.3%増)、セグメント利益は5億0700万円(12.3%増)。

「継続的な成長の為のチェーンストア経営の再構築」を基本方針として、ECの拡大、集客力の強化を進めた。設備投資として、練馬平和台店(東京都練馬区)、世田谷上祖師谷店(東京都世田谷区)の2店舗を新設した。また、既存店の活性化のため、足立舎人店(東京都足立区)、綾瀬深谷店(神奈川県綾瀬市)、むさし村山店(東京都武蔵村山市)など22店舗の改装を実施した。一方で1店舗を閉鎖した。12月末時点の店舗数は142店。

小売支援事業は、卸売業の(株)サンフード、店舗警備や施設管理などの(株)サピアコーポレーション、障害者雇用の(株)いなげやウィング、農業経営の(株)いなげやドリームファームで構成されている。セグメント売上高は5億6900万円(0.2%増)、セグメント利益は2億1200万円(27.7%減)となった。

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