関西フードマーケットnews|23年3月期売上高3740億円・経常利益54億円

イズミヤ(株)、(株)阪急オアシス、(株)関西スーパーマーケットの3社からなる(株)関西フードマーケット(兵庫県伊丹市、林克弘社長)の2023年3月期の決算が発表された。

2022年3月期(2021年4月1日~2022年3月31日)の連結経営成績は、イズミヤと阪急オアシス2社の通期(2021年4月1日~2022年3月31日)と、関西フードマーケット、関西スーパーマーケットおよび(株)KSPの3社の第4四半期(2022年1月1日~3月31日)の連結数値となる。このため、前期との間で連結範囲が大きく異なることから、前期比での増減率は記載していない。

売上高は3740億1800万円、営業利益59億1900万円、経常利益53億5500万円、イズミヤの業績推移を鑑みた税効果の慎重な見直しなどにより、当期純利益は42億6200万円となった。

営業利益率は1.6%、経常利益率は1.4%。

イズミヤ、阪急オアシスの経営成績は前年同期の連結経営成績には含まれていないが、経営成績の説明に有用であることから、各社の前年同期との比較に基づき、経営成績を記載している。会社別の経営成績については、収益認識に関する会計基準等適用前の数値を記載している。

イズミヤの既存店売上高前年同期比は97.1%(客数96.0%、客単価101.1%)、阪急オアシスの既存店売上高前年同期比は94.3%(客数95.1%、客単価99.1%)となった。

イズミヤと阪急オアシスでは、チェーンオペレーション徹底による利益改善を目指し、MD再構築による売上増加と粗利率改善、仕入統合による粗利率改善、店舗オペレーションの見直しによる人件費削減、経費の見直しなどの施策に取り組んだ。

イズミヤでは、6月にデイリーカナート天下茶屋店(大阪府大阪市)を、9月に千里丘店(大阪府吹田市)を、1月に桑津店(大阪府大阪市)改装した。阪急オアシスでは4月に「健康」「サステナブル」「多世代共生」をテーマにした吹田SST店(大阪府吹田市)を出店し、10月に池田店(大阪府池田市)を改装した。

販売費および一般管理費については、2社ともに光熱費が増加した。一方で、チェーンオペレーションの徹底において要員体制の最適化に取り組んだ結果、人件費は計画以上の削減となり、前年実績、計画ともに下回った。

以上の結果、イズミヤは総売上高1464億9800万円(前期比98.2%)、営業利益20億3100万円(79.2%)となった。阪急オアシスは総売上高1125億1000万円(前期比96.4%)、営業利益12億8300万円(63.2%)となった。

関西スーパーマーケットの既存店売上高前年同期比は99.0%(客数98.3%、客単価100.7%)となった。

関西スーパーマーケットでは、「健康経営」「生産性の向上」「教育」を3つの柱とし、保健師巡回による健康相談の実施、スライド棚設置やスチームコンベクションの増設、店長と経営幹部が情報共有および意思統一を図ることを目的に実施した店長研修会は、副店長、部門チーフまで対象を拡げ実施した。

改装は、4月に牧野店(大阪府枚方市)、6月に京阪大和田店(大阪府門真市)、7月に永和店(大阪府東大阪市)の3店舗で実施した。また、顧客目線の売場づくり、従業員目線の職場づくりを目的に、1日休業によって売場変更やクリンリネスを行う「店舗リフレッシュ」を4店舗で実施した。

販売費および一般管理費については、光熱費が増加した一方で、消耗品費等の見直しなどにより、前年実績、計画ともに下回った。

以上の結果、総額売上高1295億7900万円(前期比99.0%)、営業利益28億8500万円(117.1%)となった。

関西フードマーケットの2024年3月期は売上高3790億円、営業利益87億円、経常利益81億5000万円、当期純利益45億円を見込んでいる。

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