しまむらnews|第1Q売上高1571億円5.2%増・経常利益1.5%減

(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)の2024年2月期第1四半期は、売上高が1571億0500万円(前年同期比5.2%増)、営業利益145億3300万円(同0.6%減)、経常利益147億4100万円(同1.5%減)、四半期純利益100億2900万円(同1.8%減)。

営業利益率9.3%、経常利益率9.4%。

同社グループは2023年度の中期経営計画の最終年度として、「リ・ボーンFinalステージ『応用から完成へ』」というテーマを掲げ、商品力と販売力の強化、事業の基盤の強化に取り組んでいる。

主力のしまむら事業の売上高は前年同期比5.4%増の1146億0100万円。4店舗を開設、3店舗を閉店し、店舗数は1419店舗となった。ブランド力を進化させるため、自社開発ブランド(PB)と共同開発ブランド(Joint Development Brand=JB)の品揃え拡充を行った。高価格帯の拡大やラインロビングを進め、インフルエンサーとのコラボ企画など新たな取組みも行った。また、外出需要やオケージョン需要に対応した品揃えが好調だった。広告宣伝ではデジタル配信を拡大した。SNS販促では新規媒体を拡大し、各種キャンペーンを打ち出したことでSNS会員数が増加した。商品調達では売れ筋商品の短期生産サイクルを活用し売上向上に繋げた。

アベイル事業は7.1%増の155億7700万円。1店舗を閉店して312店となった。JBを4ブランド体制としてレディースとメンズのアウター衣料の品揃えを拡充した。キャラクター商品やトレンド商品の新規品揃えを強化した。Y2Kファッションや平成ブランド、韓国ブランドとのコラボ企画が売れ筋となった。個店対応で都市部や沖縄県の店舗でニーズに合った品揃えとチラシ配布を行い、対象店舗の売上が増加した。

バースデイ事業は1.2%増の210億8500万円。3店舗を開設し、店舗数は316店となった。ベビー・トドラー・ジュニア向けのアウター衣料が好調で、とくに新生児向けJB「Cottoli(コトリ)」とジュニア向けJB「rabyraby(ラビラビ)」が売上げを伸ばした。販促では、SNSを中心にデジタル販促を強化した。売場では、ギフトコーナーの拡大やジュニアコスメの売場設置が客層の拡大に効果的だった。

シャンブル事業は8.0%増の40億8800万円。2店舗を開設し、2店舗を閉店して店舗数は113店となった。JBを中心にアウター衣料と服飾雑貨が売上げを伸ばした。品揃えを拡充したギフト向け商品は、顧客が自分で商品や装飾材を選べる「ギフトマルシェ」が好調で、なかでも食品や菓子が売れ筋となった。また、一部店舗で実験したギフト型レイアウトへの変更も売上増加に効果的だった。

ディバロ事業は15.6%増の2億2100万円。店舗開設・閉店は無く、店舗数は16店舗。カジュアルシューズやスニーカーの品揃えの拡充が売上増加に繋がった。オケージョン需要では日本製のパンプスが好調だった。レディースのヤング向け商品では、厚底スニーカーやスポーツサンダルが売れ筋だった。アウター衣料や服飾雑貨では、新規サプライヤーやトレンド商品の強化でバッグや帽子が好調だった。

なお台湾で事業展開する思夢樂事業の売上高は前年同期比23.8%増の3億4200万ニュー台湾ドル(15億3000万円)。1店舗を閉店し、店舗数は39店舗。商品力の強化に取り組み、日本企画のPBやJB、台湾企画のPBの比重を高めたことで他社との差別化を図った。SNSを使ったデジタル販促を拡大し、インフルエンサーの活用や梅雨対策など、昨年までには無い打ち出しを拡大し客数増加を実現した。

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