関西フードマーケットnews|第1Q売上高934億円3%増・経常利益331%増

イズミヤ・阪急オアシス(株)と(株)関西スーパーマーケットからなる、(株)関西フードマーケット(兵庫県伊丹市、林克弘社長)が、2024年3月期の第1四半期決算を発表した。

売上高は933億8700万円(前年同期比2.6%増)、収益認識に関する会計基準等適用前の売上高に相当する総額売上高は969億2600万円、営業利益20億2000万円(292.1%増)、経常利益19億0600万円(331.4%増)、四半期純利益は14億6000万円(968.5%増)となった。

営業利益率は2.2%、経常利益率は2.0%。

4~6月は値上げの影響による客単価上昇と、前年は内食需要の減退で売上げが苦戦した反動で、既存店売上は前年を上回った。

イズミヤ(株)と(株)阪急オアシスは2023年4月に合併し、イズミヤ・阪急オアシス(株)となった。イズミヤ・阪急オアシスの既存店売上高前年同期比は3.5%増(客数0.2%減、客単価3.7%増)となった。

構造改革中のイズミヤと阪急オアシスでは、チェーンオペレーション徹底による生産性の改善、商圏特性に応じたMD再構築、仕入統合、経費の見直しなどの施策に取り組んだ。

販売費および一般管理費については、要員体制の最適化に取り組んだことで人件費を計画以上に削減できた。会社が一つとなったことによるマネジメント・オペレーション面での効果が出始めている。

結果として、イズミヤ・阪急オアシスは総額売上高643億0900万円(2.5%増)、営業利益12億5300万円(479.1%増)となった。

関西スーパーマーケットでは、既存店売上高前年同期比は3.7%増(客数1.0%減、客単価4.7%増)となった。改装店舗が堅調で、計画を上回った。

「健康経営」「生産性の向上」「教育」を3つの柱に掲げ、7連休の取得推進や禁煙サポートの実施、電子棚札導入店舗拡大に向けた実証実験、経営幹部と情報共有および意思統一を図ることを目的とした「店長・副店長・チーフ研修会」の実施に取り組んだ。

また、顧客目線の売場づくり、従業員目線の職場づくりを目的に、1日休業によってクリンリネスや衛生管理、売場の適正化を行う「onedayリフレッシュ」を3店舗で実施した。

販売費および一般管理費については、光熱費が増加した一方で、広告宣伝費を中心にコストコントロールに取り組み、前年実績、計画ともに下回った。

結果として、関西スーパーマーケットは総額売上高が326億1900万円(2.7%増)、営業利益が8億6200万円(87.9%増)となった。

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