U.S.M.Hnews|第3Q営収5250億円0.2%減・経常26億円8.3%増

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長、略称:U.S.M.H)が2024年2月期第3四半期の業績は、営業収益5249億8000万円(対前年増減率0.2%減)、営業利益26億5700万円(18.5%増)、経常利益26億4000万円(8.3%増)、四半期純利益1億8900万円(58.2%減)となった。

U.S.M.Hは首都圏でスーパーマーケット事業を展開する(株)マルエツ、(株)カスミ及びマックスバリュ関東(株)で構成される。既存店売上げは0.9%減。会社別ではマルエツ2.9%増、カスミ6.4%減、マックスバリュ関東3.9%増。

期中の取り組みでは、物流コストや資材価格、水道光熱費など各種コストの上昇、さらにはガソリン価格や食品価格の変動により来店頻度や買上点数の減少が続いていることから、省力化投資や新たな顧客カードの発行による販促施策の実行など、構造転換を急ぐ手立てを打った。

また、サプライチェーン改革にも着手し、物流の「2024年問題」を見据えて自動化・省人省力化に寄与する最新設備やマテハン機器を多数導入した共同物流センター「U.S.M.H 八千代グロサリーセンター」を2023年9月から本格稼働させた。また、新たな製造小売モデルの実践例となる「INNER COLOR DELI(インナーカラーデリ)」を2023 年 10 月よりサステナブル商品を取り扱うブランド「Green Growers(グリーングロワーズ)」のシリーズとして販売を開始した。

事業会社の状況ではマルエツが営業収益2894億3700万円(3.6%増)、売上高2834億4100万円(3.7%増)、営業利益38億1800万円(195.1%増)。期末店舗数307。「

期中にオンラインデリバリー」を44店舗、「Uber Eats」のサービス利用店舗を116店舗に拡大し、11月にはマルエツ初となる「移動スーパー」を神奈川県横浜市にて運行開始した。さらに、セルフレジを215店舗に拡大し、9月には全店でスマホ決済対応となった。また、生産性向上施策として、電子棚札を109店舗に拡大し、需要予測型発注の運用を11月に全店で開始した。新規出店は、リンコス 白金ザ・スカイ店を含む、4店舗をオープンした。

カスミは営業収益2008億5000万円(4.8%減)、売上高1946億3600万円(4.9%増)、営業損失2億7300万円。期末店舗数194。

主な取り組みではignicaブランドのプリペイド機能付きポイントカード「Scan&Goカード」の利便性と周知を図り、利用率増加に注力した。発行枚数は11月末時点で105万枚を超え、Scan&Go利用客を対象としたシニア特典、子育て特典、対象商品へのignicaポイント付与などのプログラムにより利用率は増加し、5割超となっている。

また、10月にはBLANDEの好評商品を導入した新たなフードスクエア業態のモデル店舗として、茨城県つくば市のフードスクエアつくばスタイル店をリニューアルオープンした。

マックスバリュ関東は営業収益336億1100万円(5.1%増)、売上高332億3500万円(5.1%増)、営業利益3億0400万円。期末店舗数31。期中の取り組みでは店舗従業員の声を生かした店舗活性化を3店舗で実施し、地域のライフスタイルに合わせた商品・サービスの強化を行った。9月に活性化を行ったマックスバリュおゆみ野店では「対面販売の強化」「独自商品の拡大」「即食の強化」に取り組み、買物体験型スーパーマーケットとしての提供価値を向上させた。

また、オンラインデリバリーでは「生鮮食品の品揃え強化」「即配サービスの新規導入」に取り組んだ。

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