三越伊勢丹news|第3Q売上高4018億円/営業利益・経常利益はHD発足後最高益

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長CEO)が、2024年3月期第3四半期の決算を発表した。

2023年4月1日~2023年12月31日の連結業績は、売上高4017億7100万円(前年比9.4%増)、営業利益409億3900万円(66.7%増)、経常利益449億7600万円(75.6%増)、四半期純利益311億0800万円(59.0%増)。

営業利益と経常利益は、当第3四半期連結累計期間の比較において2008年4月の三越伊勢丹ホールディングス発足以来の最高益を更新した。

営業利益率は10.2%、経常利益率は11.2%。

主力の百貨店業は、売上高3370億1700万円(6.7%増)、営業利益341億9000万円(94.4%増)。国内百貨店では、入店客数が全国的に前年実績を大きく上回り、コロナの5類感染症への移行後初めて迎える年末商戦で打ち出した数々のキャンペーンや品揃えの拡充が奏功し、ラグジュアリーブランドのほか、秋冬物の衣料品や化粧品、食品などの幅広いアイテムが好調に推移した。その結果、総額売上高は大きく伸長した前年実績をさらに二桁以上上回り、コロナ禍前の2018年度の水準に回復した。

「“個客とつながる”CRM戦略」として、エムアイカードへの新規入会や利用促進に向けたさまざまな施策を実施するとともに、三越伊勢丹アプリのダウンロード数拡大などに引き続き取り組んだ結果、同社が識別できる顧客(識別顧客)数は順調に拡大し、外商顧客を含めた識別顧客による総額売上高(国内百貨店合計)も前年同期実績を上回った。

免税売上高については、訪日外国人顧客のニーズを見越したラグジュアリーブランドのハンドバッグや宝飾品などの高付加価値商品の品揃え強化に引き続き取り組んだ。首都圏の都心店舗だけでなく地域百貨店においてもコロナ禍前の2018年度実績を上回り、当第3四半期連結累計期間における国内百貨店合計の免税売上高は過去最高額を更新した。

オンライン事業に関しては、歳暮期を迎えたギフトECが前年水準を維持するとともに、取り組みの強化を図る「ISETANDOOR(食品定期宅配)」「meeco(化粧品)」「三越伊勢丹ふるさと納税」などのカテゴリー別サイトが前年同期実績を2桁以上上回るなど堅調に推移した。

首都圏の(株)三越伊勢丹が引き続き大幅な増収となり、特に伊勢丹新宿本店の総額売上高は前年同期間に記録した過去最高額を二桁以上上回った。また、地域百貨店についても「拠点ネットワーク戦略」として伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店からのお取り寄せが伸びるなど、福岡や札幌、名古屋などの大都市の店舗を中心に、地域百貨店合計の総額売上高が前年実績を上回った。

一方、経費面については、全国の店舗での徹底した「百貨店の科学(収支構造改革)」の効果により固定費の圧縮や売上連動経費の抑制などの経費コントロールが進んだ。この結果、地域百貨店合計においても引き続き黒字を確保するなど、国内百貨店事業の収支は大幅に改善している。

海外事業は、8月にオープンした寿司レストランが好調のオーランド三越(米国)や、クアラルンプール伊勢丹(マレーシア)においても、新たに導入した日本食をメインとしたレストランフロアが集客に貢献しているガーデンズ店を中心に、堅調に推移している。

クレジット・金融・友の会業は、売上高244億0300万円(6.1%増)、営業利益29億5000万円(5.1%減)。(株)エムアイカードでは、グループ百貨店での売上回復やグループ外での利用増などによりカード手数料収入が拡大し、増収となった。一方、将来を見据えた基幹システム更改に伴う減価償却費増などの要因により当第3四半期連結累計期間も引き続き減益となっている。

不動産業は、売上高183億9500万円(29.4%増)、営業利益20億1500万円(32.7%減)。テナントの入れ替えなどにより引き続き賃料収入が減収となった。(株)三越伊勢丹プロパティ・デザインでは、ブランドショップのリニューアル、都心の大型開発案件のホテルやオフィスなどの内装の完工により売上げが拡大し、原材料費の高騰の影響を強く受けたものの、コストをコントロールし、収支は改善した。

その他の事業は、売上高696億2400万円(20.6%増)、営業利益16億8900万円(154.3%増)。(株)エムアイフードスタイルの損益が前年度の期中(2022年7月)から連結業績に加わり、このセグメントにおける当第2四半期連結累計期間の総額売上高を大きく押し上げている。エムアイフードスタイルは、独自性の高いプライベートブランドを中心とする高品質な食品スーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」17店舗の運営や食品のOEM製造などを手掛けている。10月には「クイーンズ伊勢丹新小岩店」をJR新小岩駅ビルにオープンしている。

 旅行業の(株)三越伊勢丹ニッコウトラベルでは、三越創業350周年を記念した希少性の高い特別企画旅行など、国内外の高付加価値の旅行企画が好調で大幅な増収となった。コロナ禍において固定費を徹底して削減し、損益分岐点を引き下げたことで収支が大きく改善し、引き続き黒字を確保している。
メディア事業の(株)スタジオアルタでは、グループ総合ハウスエージェンシー化に向けた取り組みの第一歩として百貨店の広告メディア販売事業を同社に統合したことと、クリエイティブ事業(広告・装飾の制作)の拡大などにより大幅な増収増益となった。

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