ベルクnews|第1Q営業収益935億円12.7%増もコスト増で増収減益
(株)ベルク(埼玉県鶴ヶ島市、原島一誠社長)が2025年2月期の第1四半期決算を発表した。
営業収益は934億5600万円(前年同期比12.7%増)、営業利益37億3100万円(11.3%減)、経常利益38億8400万円(12.9%減)、四半期純利益が26億1300万円(13.1%減)。徹底的な価格強化が顧客の支持を得て、堅調に推移したものの、商品調達価格や賃金の上昇に伴うコスト増によって、減益となった。
営業利益率は4.0%(5.1%)、経常利益率は4.2%(5.4%)。( )は前年数値。
2024年3月オープンのベルク練馬高松店。
販売政策では、ポイントカード販促や各種キャンペーンの実施、SNSを利用した情報の発信を行うことで、幅広い層の顧客への来店動機を高めた。ネットスーパー「ベルクお届けパック」、ベルク独自の電子マネーカード「ベルクペイ」は導入店舗を拡大し、利便性向上を図った。また、移動スーパー「とくし丸」の展開を拡大し、高齢者等に対する買物支援の取り組みを進めた。
商品政策では、プライベートブランド「くらしにベルクkurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取り扱いをより一層拡大した。目的を持って買物に来られるお客を増やすことに貢献した。
店舗運営では、ベルク最大の特長である標準化された企業体制を基盤にしながら、適正な人員配置や省力器具の運用を日々見直し、高い生産性のチェーンオペレーションを推進した。
店舗投資としては、第1四半期中に新店を2店舗オープンした。3月に東京都練馬区の「練馬高松店」、4月に群馬県中之条町の「中之条店」と2カ月連続で新規出店を行った。また、既存店1店舗の改装を実施し、惣菜および簡便商品の拡充、快適な買物空間を提供するための設備の更新を行った。第1四半期末時点の店舗数は140店舗となっている。
2024年4月オープンのベルク中之条店。
物流体制では、商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を活かした配送の高効率化等を行うことで、商品の価格強化と品質の安定化を目指した。また、店舗作業に合わせた配送体制の見直しを引き続き行い、店舗運営の効率化に取り組んだ。
一方、ベルクグループの惣菜工場「(株)ホームデリカ」では、製造能力の増強とおいしい商品の供給体制を構築し、商品力の強化を図った。また資材・メンテナンス会社の「(株)ジョイテック」は、備品、消耗品および販売用資材等の供給と開発等、グループのサービス業務の強化に取り組んだ。