コメリnews|第1Q営業収益1074億円3.2%増・経常利益97億円15.0%増
(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)が2025年3月期第1四半期の決算は、営業収益1074億4900万円(前年同期比3.2%増)、営業利益94億6200万円(12.1%増)、経常利益96億5900万円(15.0%増)、四半期純利益65億6200万円(16.1%増)だった。
営業利益率8.1%(8.8%)、経常利益率9.0%(8.8%)。( )は前年数値。
主な取り組みでは物流面において子会社の北星産業が2025年度稼働予定の「コメリ(新)関西流通センター」が6月3日に着工した。現関西流通センターを移転し、グループ12カ所の物流拠点の中で過去最大規模となる。また、2024年問題対策として、納品時間の指定による車両待機時間の削減や商品保管場所の自動指示等の新たな仕組みの導入で生産性向上を図る。
また、2024年問題への対応及び東海エリアへの出店強化を目的として、6月に国内12カ所目の物流拠点「静岡流通センター」を稼働させた。
PB商品については売上高構成比は、ホームセンター開業以来、初めて50%に達した。カー用品ブランド「CRUZARD(クルザード)」やレジャー用品ブランド「Natural Season(ナチュラルシーズン)」は、ソーシャルメディアも絡めた重点販売を実施したことで好調に推移した。
リフォーム事業は売上高前年同期比101.6%となった。リフォーム事業では全国のコメリ店舗で受付可能な住宅設備機器等の取付・交換を行う「住急番取付」や、シロアリ・害虫駆除、庭木の手入れ等の「住急番サービス」の取扱高も堅調に推移している。専門性の高い知識の習得者であるリフォームマイスター2級の取得率は71.6%となった。今後もマイスター制度の促進で接客レベルの向上を図り、顧客の住まいの課題解決に努めた。
イーコマース事業の売上高前年比は116.9%と好調だった。エアコン・刈払機等の大型商品を中心に販売を伸ばし、売上高比率は6.0%(0.7%増)となった。1200超の店舗数を活かし、店頭受取比率80%に達するBOPIS(Buy Online Pick up In Store)の取り組みを行い、「店舗・ネット・アプリ」と連携したキャンペーン等の販売促進に努めた。
カード事業では自社発行しているコメリカード(クレジット機能)、アクアカード(プリペイド機能)等のカード会員数は、524万人(前年同期比23万人増)となった。コメリカードとアプリを連携させたスマホ決済サービス「コッコPay」や、カードタッチ決済サービスの導入を行い、キャッシュレスキャンペーン等の販促に努め、決済手段の多様化を推進した。
店舗状況は第1四半期期間中は、パワー2店舗、ハード&グリーン1店舗、PRO1店舗を新規出店し、ハード&グリーン3店舗を閉店した。6月30日時点の店舗数はパワー104店舗、ハード&グリーン1097店舗、PRO16店舗、アテーナ4店舗、合計1221店舗となった。