魚力news|第1Q売上高87億円8.0%増・経常利益6億円33.4%増

(株)魚力(東京都立川市、黒川隆英社長)の2025年3月期第1四半期売上高は86億9800万円(前年同期比8.0%増)、営業利益は3億6000万円(22.1%増)、経常利益は5億8800万円(33.4%増)、四半期純利益は3億9000万円(21.8%増)となった。

セグメントの業績は、小売事業では、新たなバイイングパワーの構築に力を注ぎ、鮮魚専門店ならではのにぎわいのある売場作りを実施した。また、商品に付加価値をつけ差別化を図るとともに、特に生ネタ寿司の販売を強化した。

一方で、仕入・物流コストの増加に加え賃上げによる人件費の増加に対応するため、店舗ごとの新たな繁閑状況に応じた人員配置の下、作業オペレーションの統一化など運営の一層の効率化、資材の絞り込みなど徹底したコスト削減に取り組んだ。

また、2024年問題に対応するため、配送ルートの組み換えや積載効率の向上による減車など配送コストの削減に取り組んだ。売上高は74億2000万円(8.2%増)、営業利益4億1800万円(27.2%増)となった。

飲食事業では、社会活動・経済活動の正常化やインバウンド需要の高まりなどによる来店客数の増加が後押しとなり、売上高が前年度に比べ増加した。また、2022年3月期より、各店について店舗運営を担当する店舗管理者とメニュー・調理を担当するシェフとの役割分担を明確化するなど店舗オペレーションの見直しや物流合理化を含む構造改革に取り組んだ。

その結果、粗利益額が増加した。一方で人件費や水道光熱費をはじめとする店舗運営コストが増加した。売上高は3億7500万円(10.5%増)、営業利益700万円(前年同期は営業損益ゼロ)となった。

卸売事業は、子会社の魚力商事(株)が、米国における既存取引先への販売、また、アジアでは新規取引先の開拓に取り組んでいて、2023年5月に設立した合弁会社のCP-Uoriki Co.,Ltd.が、2024 年6月までにバンコク市内を中心にタイ国内の大型ショッピングモールなどに鮮魚と寿司の小売店舗を10店舗オープンした。これら店舗向けの輸出を伸ばしている。

国内では飲食店舗、地方荷受向けなど売上げを伸ばしている。一方で、人件費や仕入・出荷に付帯する費用など販管費が増加した。その結果、グループ全体の卸売事業の売上高は8億8600万円(5.0%増)、営業利益は800万円(68.1%減)となった。-

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧