ベルクnews|第2Q営業収益1897億円11.5%増・経常利益92億円3.2%減
(株)ベルク(埼玉県鶴ヶ島市、原島一誠社長)は2024年2月期第2四半期決算は営業収益1896億5800万円(前年同期比11.5%増)、営業利益90億3500万円(2.3%減)、経常利益92億4100万円(3.2%減)、四半期純利益61億7000万円(10.0%減)の増収減益となった。
営業利益率4.8%(5.4%)、経常利益率4.9%(5.6%)。( )は前年数値。
ベルクでは「前年の高いハードルを背景に、増収減益の結果になった」と説明している。つまり前期は食品値上げなどの強いフォローウィンドが吹いた。それによって営業利益30.4%増)、経常利益31.2%増を果たした。それが理由で今期は減益となったが、収益性自体には問題はない。
営業面では競合に対して、相対的な価格の安さづくりのために、価格見直しを進めたこともあって、粗利益率を示す営業総利益率は前年比0.5ポイント減の28.8%となった。設備投資では、既存店改装、新店投資などで前年比54.2%増の129億円となった。
2025年2月期見込みでは営業収益3767億2400万円(7.1%増)、営業利益175億0900万円(20.8%増)、経常利益176億3000万円(17.8%増)。
ベルクは「通期では、最大の特徴である『標準化』と『本社主導型経営』を武器」として、通期での増収増益見込みは変えていない。
上期中の販売施策では、ポイントカード販促や各種キャンペーンの実施、SNS利用による情報発信を行い、幅広い層の顧客への来店動機を高めた。ネットスーパー「ベルクお届けパック」、独自の電子マネーカード「ベルクペイ」は導入店舗を拡大し、利便性向上を図った。
また、移動スーパー「とくし丸」も拡大展開を続け、高齢者等に対する買物支援の取り組みを進めた。
商品政策では、プライベートブランド「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取扱いを拡大することで、目的買いの顧客を増やした。
店舗運営では、標準化の仕組みを基盤にしながら、適正な人員配置や省力器具の運用を日々見直し、高い生産性を誇るチェーンオペレーションを推進した。
店舗投資は、新店を3店舗、2024年3月に東京都練馬区に「練馬高松店」、4月に群馬県中之条町に「中之条店」、7月に東京都葛飾区に「葛飾高砂店」を出店した。また、既存店4店舗の改装を実施し、惣菜および簡便商品の拡充、快適な買物空間づくりのための設備の更新を行った。
8月末現在の店舗数はベルク139店舗、クルベ2店舗の計141店舗。
物流面では、商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を活かした配送の高効率化等を行うことで、商品の価格強化と品質の安定化を目指した。また、店舗作業に合わせた配送体制の見直しを引き続き行い、店舗運営の効率化に取り組んだ。