ベルーナnews|第3Q営業収益1586億円1.5%増・経常利益87億円25.6%増

(株)ベルーナ(埼玉県上尾市、安野清社長)の2025年3月期の第3四半期決算は売上高1586億4700万円(前年同期比1.5%増)、営業利益73億4100万円(28.2%増)、経常利益87億0600万円(25.6%増)、四半期純利益53億5400万円(5.4%増)となった。

事業別の状況ではプロパティ事業においては国内ホテル事業が、インバウンド需要や国内旅行需要増加などにより増収増益となった。国内リゾート型ホテルは、北海道エリアや京都のホテルを中心にインバウンド需要の増加により稼働率や客室単価が上昇し増収増益となった。国内都市型ホテルは、運営している全ホテルが増収増益となった。売上高は263億5100万円(16.7%増)、セグメント利益は41億4100万円(68.2%増)。

化粧品健康食品事業では化粧品通販事業が、新規顧客の獲得数は前年同期と比べ好調に推移した。一方で、新規購入者の定期コースの継続率が伸び悩み、減収減益となった。健康食品通販事業は、定期購入顧客数が減少したものの収益性を重視した広告展開などにより減収増益。売上高は100億4500万円(9.0%減)、セグメント利益1億4400万円(78.6%減)。

グルメ通販事業は、サービスレベル向上のためにシステを刷新により電算費が上昇した。一方で、媒体発行数など広告宣伝費や商品価格の見直しなどによる出荷単価の上昇により、売上げに対する経費比率が改善したため減収増益となった。売上高は252億1800万円(0.2%減)、セグメント利益は11億0400万円(5.8%増)。

ナース関連事業では看護師向け通販事業において、円安の進行や原材料・資材の仕入原価が上昇したため、商品価格の見直しや媒体発行数の抑制を図ったが減収減益となった。売上高は95億0400万円(3.0%減)、セグメント利益は3億4400万円(23.4%減)。

呉服関連事業では和装販売事業は、不採算店舗の閉店による売上高の減少や稼働顧客数の減少、既存店舗における新規顧客の獲得数の計画未達などにより減収減益。衣裳レンタル事業は、同業他社の撤退により卒業式袴レンタルの受注が大幅に増加し、営業経費増加により増収減益となった。売上高141億6900万円(3.7%減)、セグメント損失は10億5500万円(前年同期は7億4900万円のセグメント損失)。

アパレル・雑貨通販事業は、仕入原価が上昇したため、広告宣伝費の抑制を図った。残暑の影響により秋冬シーズンの序盤においては計画を大きく下回ったものの、中盤以降、レスポンス率の改善が図れ、新規顧客の獲得数が増加したことにより増収増益。売上高は592億8000万円(0.7%増)、セグメント損失は942万円(前年同期は15億3900万円のセグメント損失)。

その他の事業ではアパレル卸売事業が、クライアント各社の展開縮小継続や在庫処分を前倒しで行ったことにより減収減益。旅行代理店事業は、積極的に広告宣伝を行ったことで増収減益となった。売上高22億4300万円(4.3%増)、セグメント損失は3億0200万円(前年同期は2億円のセグメント損失)。

データベース活用事業では封入・同送サービス事業に、アパレル・雑貨通販事業における媒体発行数が減少したものの、既存クライアントへの営業強化により増収増益。フルフィルメント受託サービス事業では、既存クライアントの売上減少や人件費等の上昇などにより減収減益。ファイナンス事業は、新規顧客の効率的な獲得により貸付残高が堅調に推移し、増収増益となった。売上高は128億2200万円(3.1%増)となり、セグメント利益39億3900万円(3.9%増)。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧