ニトリnews|第3Q売上高7049億円6.2%増・経常利益1033億円2.0%増
(株)ニトリホールディングス(札幌市北区、白井俊之社長)が2025年3月期第3四半期の業績は売上高7049億4500万円(前年同期比6.2%増)、営業利益989憶1400万円(1.1%増)、経常利益1032億5000万円(2.0%増)、四半期純利益700億2300万円(2.2%増)。
売上対比営業利益率は14.0%(14.7%)、経常利益率は14.6%(15.2%)。( )は前期数値。
期中、ニトリ15店舗、デコホーム14店舗を出店。また、2024年10月4日に都内最大級の大型店舗「ニトリ 江東猿江店」をオープンし、同店舗2階家具売場に、都内最大級の12部屋のコーディネートルームを設置した。「第4の柱」として育成中である家電製品の売場を都内最大規模で展開している。
売上施策としては、家電製品のTVCMや商品発表会を開催するなどマーケティング活動の強化や、顧客参加型ライブコマース「ニトリLIVE」で収録された動画をECサイトにも掲載し、商品紹介動画として活用している。最大2100アイテムを期間限定値下げ価格でご提供する「ニトリ57周年記念創業祭」などを実施した。それらの結果、売上高は前年を上回る実績となった。
売上原価では、円安進行により、輸入商品の原価上昇影響を受けたが、原価低減対策として、円安対応の商品開発を進め、商品入替により利益改善に努めた。販売費および一般管理費では、積極的な人材採用と賃金改定による人件費の増加、新DCによるコスト増加だったが、不要不急な経費削減に努めている。
物流施策では、川上から川下までの全体最適の実現を目的とした物流戦略プロジェクトを推進し、DC拠点の最適配置と機能集約を進めている。期中、名古屋DCの稼働と仙台DC・幸手DC(埼玉県)の一部稼働を開始した。また、物流2024年問題におけるドライバーの労働力不足への対策及び環境負荷軽減、物流効率改善に向けて、配送センター間長距離輸送においてダブル連結トラックの運行を開始した。
海外の営業概況では、第3四半期連結累計期間において台湾6店舗、中国大陸19店舗、香港2店舗、韓国3店舗、シンガポール2店舗、タイ3店舗、ベトナム1店舗、フィリピン4店舗、インドネシア2店舗、インド1店舗の合計43店舗を出店した。これにより、マレーシアを含め海外合計11の国・地域への出店を果たした。インドでは、2024年12月20日に商業・金融の中心であるインド最大の都市ムンバイに初出店した。
島忠の営業概況は、「ホームズ横須賀店」と「ホームズ蘇我店」のホームセンター売場を全面改装し、リニューアルオープンした。特に、同店舗のDIY売場では、新規商品の導入や資材売場の早朝営業開始など、顧客ニーズに対応した。
売上施策では、プライベートブランド商品の開発が順調に進んでおり、島忠初のオリジナル電動アシスト自転車を2024年12月18日より全店舗で販売開始した。販売費及び一般管理費では、賃金改定による人件費増加やTVCM本数とデジタル広告件数増加に伴う広告宣伝費の増加により、営業利益が前年同期比で下回る実績となった。
今後の売上対策としては、アプリを活用した販促拡大や、集客力の向上のために既存店の改装を進める。荒利益改善対策といたしましては、プライベートブランド商品の販売体制の強化に加え、ストアブランドやプライベートブランド商品などの開発を進める。さらに、ニトリとの物流システム統合による家具配送コスト削減などの経費抑制に努める。