ウエルシアnews|売上高1兆2173億円5.6%増/経常利益364億円15.8%減
ウエルシアホールディングス(株)(東京都千代田区、桐澤英明社長)の2025年2月期決算は、売上高1兆2850億0500万円(前年同期比5.6%増)、営業利益364億0900万円(15.8%減)、経常利益408億3700万円(14.5%減)、当期純利益149億5800万円(43.5%減)。
営業利益率は2.8%(3.6%)、経常利益率は3.2%(3.9%)。( )は前年数値。
同社は、物販部門では、たばこ取り扱い中止による売上減はあるものの、プライベートブランド(PB)の開発および拡販、ポイントサービスの対応に注力した。調剤部門では、調剤併設店舗数の増加(期末2282店舗)により処方せん受付枚数が増加した。これにより物販および調剤合計の既存店売上前年比は1.6%と堅調に推移した。
前期から導入したWAONPOINTサービスに伴い、ポイント会員であるウエルシアメンバーは1380万人まで増加した。PBについては、機能、品質、エコ性能を磨き続けた商品開発に引き続き注力して、「からだWelcia」「くらしWelcia」の拡販に努めた。同ブランドのラインアップは、期末に390品目となっている。
2024年3月に情報システム会社であるエクスチェンジの全株式を取得し完全子会社化した。6月には長野県を地盤に21店舗を展開するとをしや薬局を完全子会社化し、9月にはウエルシア薬局が吸収合併した。
また、同月には関東1都3県に144店舗を展開するウェルパークの全株式を取得し、続く10月には首都圏にて介護事業を展開するウエルシアパートナーズ(旧東電パートナーズ)の全株式を取得し、それぞれ完全子会社化した。
ウエルシアグループは2030年のビジョンとして「地域No.1の健康ステーション」の実現を目指していて、たばこの販売については一部施設内店舗を除き終了している。2024年グッドデザイン賞を受賞した地域協働コミュニティスペース「ウエルカフェ」及び同じく受賞した移動販売車「うえたん号」の活動など、ウエルシアグループは地域社会へ安心・安全を提供するインフラ機能を担っている。
店舗状況ではグループ全体で78店舗の出店と55店舗の閉店を実施し、期末グループの店舗数は3013店舗となった。
ウエルシアHDは4月11日(金)、ツルハホールディングスと2025年12月に経営統合を発表した。2025年11月27日をもって上場廃止になる予定。