コメリnews|年商3792億円2.3%増・経常利益0.2%増/農業・防犯関連が好調
(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)が2025年3月期決算は営業収益3791億9200万円(前年同期比2.3%増)、営業利益223億9600万円(1.4%増)、経常利益222億4800万円(0.2%増)、当期純利益137億1900万円(0.1%増)となった。
営業利益率は5.9%(6.0%)、経常利益率は5.9%(6.0%)。( )は前年数値。
年間通じての営業状況は、春先は天候が安定したことにより、主力カテゴリーである肥料・農薬・刈払機等の農業者向けの商品や家庭菜園資材の販売が好調だった。また、全国的に梅雨入りが遅く、エアコン・遮光用品などの夏物商品の動きがよかった。
夏季は8月の南海トラフ地震臨時情報の発表や台風10号発生の影響を受け、防災用品のニーズが高まった。一方、9月以降は記録的な残暑の影響をうけ、家庭菜園に関連する商品の販売に遅れや、花苗・培養土等のガーデニング需要が減少した。
秋は10月以降も気温の高い日が続き、石油ファンヒーター等の暖房用品の販売に遅れが見られたが、12月からは気温も下がったことで需要は回復基調した。また、闇バイトによる強盗被害の報道もあり、防犯用のセンサーライト、窓の補助錠等の防犯用品の需要増となった。
最終四半期では、2月は大雪の影響もあり、暖房用品や除雪用品の需要増の一方、3月以降は気温が上昇し、肥料・農薬、農業資材等の農家向けの商品が売上高を牽引したほか、PBのブランディングを強化しているカー用品(CRUZARD)、レジャー用品(Natural Season)が好調に推移した。
商品部門別の売上高は、最大売上げの園芸・農業・ペット用品が1126億2200万円(2.0%増)と堅調。日用品・家電・カー・レジャー用品が744億8200万円(4.6%増)、工具・金物・作業用品が686億1200万円(2.8%増)、リフォーム資材・エクステリア用品が551億9000万円(0.4%増)と前年比増となった。
インテリア・家庭・オフィス用品が341億2700万円(2.0%減)、そして燃料他が154億1800万円(8.4%)だった。
店舗状況は改装や移転を含み、出店26店舖、退店18店舗。期末店舗数は1228店舗。内訳はパワー114店舗、PRO19店舗、ハード&グリーン他1095店舗。