ノジマnew|年商8534億円12.1%増・経常512億円55.4%増の増収増益

(株)ノジマ(神奈川県横浜市、野島廣司社長)が2025年3月期の本決算を発表した。

2024年4月1日~2025年3月31日の連結業績は、売上高8534億2700万円(前年比12.1%増)、営業利益483億7100万円(58.3%増)、経常利益511億9700万円(55.4%増)、当期純利益が322億9200万円(61.6%増)と増収増益、売上高と営業利益については過去最高値を更新した。

営業利益率5.7%、経常利益率6.0%。

デジタル家電専門店運営事業は、売上高3019億7200万円(12.8%増)、経常利益200億9200万円(25.8%増)で、売上高については過去最高値を更新した。

家電小売業界の動向としては、直近では需要の持ち直しの動きが見られるものの、業界全体としては売上げが横ばいに推移している。このような状況のなか、同社は顧客のニーズに合わせた「コンサルティングセールス」を続けている。

同社は従業員が働きがいや幸福を感じられることを重要視しており、2025年1月より3年連続1万円のベースアップ、4月からの初任給は業界最高水準の30万円とすることを発表し、さらに物価上昇を鑑み追加で7000円のベースアップを行うことを決定した。

キャリアショップ運営事業は、売上高3677億6400万円(6.1%増)、経常利益192億1800万円(128.0%)で、売上高と経常利益については過去最高値を更新した。

キャリアショップ業界においては、顧客拡大・顧客維持の方針のもと、新しい価値の創出によって顧客の生活をより豊かにする動きが見受けられる。顧客拡大に向け、各社乗り換えによる指標に注力し、ショッピングモールなどでの出張販売から顧客との接点の増加を図った。

インターネット事業は、売上高703億3400万円(5.9%増)、経常利益61億8700万円(14.7%増)。
「顧客に最も近く感動されるISP」を目指し、ブロードバンド開通後に顧客に直接連絡し、申込みから工事・開通後の困りごとなど「生」の声を聞き、快適に、より長く使ってもらうための問題点を解消してきた。

一方(株)セシールは、顧客の声から「お客様に寄り添った商品づくり」に取り組んでいる。商品構成においては、感動もお得感も得られるラインナップによって、受注数量を伸長させることができた。

海外事業は、売上高813億5900万円(17.2%増)、経常利益9億5300万円(前年同期は経常損失3億2900万円)で、売上高については過去最高値を更新した。

店舗状況については、デジタル家電専門運営事業では、スクラップアンドビルドにより、デジタル家電専門店16店舗を新規出店、6店舗を閉店し、通信専門店1店舗を譲受、2店舗を閉店・譲渡して17店舗となり、合計248舗となった。キャリアショップ運営事業では、直営店・FC店を合わせて、スクラップアンドビルドにより、14店舗を新規出店・譲受、39店舗を閉店・譲渡し、935店舗となった。海外事業では、スクラップアンドビルドにより、8店舗を新規出店、10店舗を閉店し、114店舗となった。3月末時点の店舗数は1297店。
2026年3月期は、売上高9000億円(5.5%増)、営業利益500億円(3.4%増)、経常利益540億円(5.5%増)、通期純利益350億円(8.4%増)を見込む。

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