北雄ラッキーnews|第1Q売上高90億円1.5%増/経常損失4300万円
北雄ラッキー(株)(札幌市手稲区、桐生宇優社長)が2026年2月期の第1四半期決算は売上高90億3900万円(前年同期比1.5%増)、経常損失4300万円(前年同期は経常利益1300万円)、四半期純損失4300万円(前年同期は四半期純利益3900万円)となった。店舗の開店および閉店はない。2025年5月31日時点の店舗数は依然、33店舗だ。
今期は2024年2月期から2026年2月期までの中期3カ年経営計画を踏まえ、6つの重点項目に沿った事業活動を進めている。
①差別化戦略としての6MD商品の強化(6MD商品政策の推進)
②来店頻度向上を目的とする販売力の強化
③マーケティング力強化によるファミリー顧客層の拡大
④ラッキー生鮮・デリカセンターの稼働に伴う商品供給の拡大と体制の確立
⑤ローコスト運営の徹底と業務効率の改善による生産性の向上
⑥財務体質の強化
①の商品政策面では、6つの商品政策の柱(6MD)のうち、特に「テイスティラッキー」(高品質商品)、「ナチュラルラッキー」(オーガニック食材など)の二つに重点を置いた。
②③では、従来のチラシ販促に加え、店頭におけるメニュー提案動画の配信やSNS販促を使った情報発信を組み合わせることで、ストアロイヤリティの向上を目指す。顧客の利便性向上の一つの目安である、キャッシュレス決済比率は2025年5月末で68.0%となり、前年同月末の65.1%から2.9%改善した。ファミリー顧客層の獲得では、フードコーディネート部を中心とする新商品開発や、買い回りしやすい店舗づくりを目指した改装を順次実施している。
また、前事業年度より、顧客の支払い時の利便性向上と若年層及びファミリー顧客層の新規獲得などを目的として、dポイントを導入した。
④のラッキー生鮮・デリカセンターは2021年の稼働開始以来順次稼働率を上げ、商品製造を機械化集中することでコスト削減を実現した。
⑤は、業務推進室によるオペレーション効率の分析を通じて、商品の自動発注をはじめとしたさまざまな業務の自動化及び労働時間の最適化に取り組んでいる。また、前事業年度から開始した全店へのセミセルフ/フルセルフレジの導入及びキャッシュレス決済端末の入れ替えが完了し、この設備更新により、待ち時間の短縮及び人件費の最適化に寄与している。
⑥では中期経営計画の実行により収益力強化と自己資本比率向上等、財務体質の改善に努めた。