北雄ラッキーnews|第2Q売上高185億円1.9%増/前期経常損失から回復
北雄ラッキー(株)(札幌市手稲区、桐生宇優社長)が 2026年2月期の第2四半期決算は売上高184億8300万円(前年同期比1.9%増)、営業利益5700万円(92.4%増)、経常利益4700万円(前年同時期は利益ゼロ)、中間純利益2200万円(15.9%増)。

売上総利益0.3%増の一方で、販売管理費を0.2%低減させたことで利益を確保した。
北雄ラッキーは2024年2月期から2026年2月期までの中期3ヵ年経営計画の最中にある。次の6項目に重点を置いて営業活動を行っている。
①差別化戦略としての6MD商品の強化(6MD商品政策の推進)
②来店頻度向上を目的とする販売力の強化
③マーケティング力強化によるファミリー顧客層の拡大
④ラッキー生鮮・デリカセンターの稼働に伴う商品供給の拡大と体制の確立
⑤ローコスト運営の徹底と業務効率の改善による生産性の向上
⑥財務体質の強化
①の商品政策面では、6つの商品政策の柱のうち、特に「テイスティラッキー」(高品質商品)、「ナチュラルラッキー」(オーガニック食材など)の二つに重点を置いている。顧客には品質の差を訴求し、競合他社との優位性を築く
②③は、従来のチラシ販促に加え、店頭のメニュー提案動画の配信やSNSを使った情報発信を組み合わせることで、ストアロイヤリティの向上を目指している。顧客の利便性向上の一つの目安である、キャッシュレス決済比率は2025年8月末で65.4%。前年同月末の64.1%から1.3%向上した。ファミリー顧客層の深耕では、フードコーディネート部を中心とする新商品開発や、順次実施している店舗改装で、手に取りやすく、買い回りしやすい店舗づくりを行うなどの点に注力している。
④のラッキー生鮮・デリカセンターは2021年の稼働開始以来順次稼働率を上げ、商品製造の機械化集中でコスト削減を実現している。
⑤は、業務推進室によるオペレーション効率の分析を通じて、商品の自動発注をはじめとした様々な業務の自動化及び労働時間の最適化に取り組んでいる。
⑥は、中期経営計画を実行することで収益力強化と自己資本比率向上等、財務体質の改善に努めている。
