コジマnews|年商2828億円4.8%増・経常利益16.7%増/増収増益

ビックカメラグループの(株)コジマ(栃木県宇都宮市、中澤裕二社長)が2025年8月期の本決算を発表した。

2024年9月1日~2025年8月31日の業績は、売上高2827億9000万円(前年比4.8%増)、営業利益73億2500万円(15.2%増)、経常利益77億3200万円(16.7%増)、当期純利益65億9500万円(21.6%増)で、増収、大幅増益となった。

営業利益率2.6%、経常利益率2.7%。

品目別売上高のうち物品販売事業については、音響映像商品の売上高が 389億4300万円(2.9%減)、家庭電化商品の売上高が 1205億6400万円(0.5%増)、情報通信機器商品の売上高が 870億5300万円(14.2%増)、その他の商品の売上高が 348億1300万円(8.5%増)となった。

同社は、2024年11月25日に「2025年8月期~2029年8月期 中期経営計画」を公表した。「店舗ブランド力強化」「人時生産性向上」「成長事業における収益拡大」「資本効率向上」の4つの重点戦略を推進し、経営目標の達成を目指す。

当期期間中は販売員の接客品質向上に努め、他社との差別化を図った。2024年11月には「関東研修センター」(東京都板橋区)に続いて2拠点目となる「東北研修センター」を宮城県仙台市に開設し、販売員の教育機会の拡充に努めた。商品知識の習得だけでなく、顧客のニーズを汲み取って提案ができる販売員の育成に取り組んでいる。販売員一人ひとりの生産性を高めるため、電子棚札の導入を101店舗に拡大し、店舗業務の効率化を進めている。

また、売上げや利益に対する販売員の貢献度を、より明確な評価指標で算定する新たな人事評価制度を導入することでモチベーションを高め、より接客に注力できる体制を構築し、人時生産性の向上に取り組んでいる。

2025年4月に創業70周年を迎え、リブランディングの推進に努めている。新ブランドメッセージ「Big Sunny Smile 笑顔で、地域に陽だまりを。」を社内外へ発信し、ステークホルダーに対しては各種キャンペーンや感謝セールなどの取り組みを実施している。

5月には、従業員持株会に加入している従業員に対し、同社への経営参画意識を高めることで中長期的な企業成長を促すことを目的として、特別奨励金70株の付与キャンペーンを実施した。

EC事業では、コジマネットでの買物の際に「コジマ×ビックカメラカード」 「コジマクレジット&ポイントカード」による無金利分割払いが可能となった。5月から、関東1都3県・大阪府の指定エリアにおける最短当日配送を、コジマネットで開始した。

住設事業では、成長領域であるリフォーム(屋根・外壁塗装、水回り)や再生可能エネルギー関連商品(太陽光発電、蓄電池)の販売専任者だけでなく、店舗管理者への教育にも注力することで、販売力の強化に努めている。さらに水回りリフォームの分野では、前年同期から新たに売場改装を8店舗で行い、8月末時点において、28店舗に売場を導入している。

店舗展開では、2024年4月26日に「コジマ×ビックカメラ コーナン田無店」(東京都西東京市)を始め2店舗を開店した。6月8日に「コジマ アウトレット堺店」(大阪府堺市)を始め2店舗を閉店した。8月末時点の店舗数は139店。

2026年8月期(通期)は、売上高2940億円(4.0%増)、営業利益76億円(3.7%増)、経常利益79億円(2.2%増)、当期純利益49億円(4.1%増)を見込む。

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