キタムラニュース|店舗販売事業大不調で売上高8.4%減、営業損失12億円
(株)キタムラ(神奈川県横浜市、北村正志代表取締役会長兼CEO)は2017年3月期の決算を公開した。
1934年3月に創業。「カメラのキタムラ」の運営、記念日スタジオ「スタジオマリオ」の運営、スマートフォン事業、インターネット販売事業、フォトカルチャー事業などを展開している。2009年にカメラのきむらを経営統合している。
売上高1413億2200万円(前年同期比▲8.4%)、営業損失12億3100万円、経常損失10億6900万円、純損失も19億9100万円となった。
期間内に「カメラのキタムラ」を5店、「スタジオマリオ」を3店、「Apple正規サービスプロバイダ認定店」を4店、合計12店出店した。
一方、「カメラのキタムラ」67店、「スタジオマリオ」14店の合計81店を退店した。
さらに「カメラのキタムラ」8店、「スタジオマリオ」1店、「Apple正規サービスプロバイダ認定店」3店の合計12店を移転し、「カメラのキタムラ」10店、「スタジオマリオ」2店、「Apple正規サービスプロバイダ認定店」3店の合計15店を、リニューアルした。
2016年3月末の店舗数は、「カメラのキタムラ」858店舗、「スタジオマリオ」395店舗となっている。
「スタジオマリオ」は、七五三撮影が微減となった。売上高は0.4%減、客数は3.6%減、客単価は3.4%増となった。
セグメント別の業績は以下のとおり。
第1に、店舗販売事業は、年賀状販売が好調だったものの、デジカメプリント等の販売が減少したこと、スマートフォン販売及びカメラ販売が減少したことで売上高が減少した。
店舗販売事業の売上高は1239億0700万円(前年同期比▲9.2%)となり、14億8900万円のセグメント損失となった。
第2に、レンタル事業は、コミックレンタル、文房具の販売が好調に推移したが、販売用の映像及び音楽ソフト、CDレンタル、DVDレンタルが減少したことで売上高が減少した。
売上高は50億2000万円(▲4.8%)となり、6600万円のセグメント利益(▲33.3%)となった。
第3に、服飾卸販売事業は、主力商品の「OUTDOORPRODUCTS」のバッグの卸販売が減少した。新ブランド「GOLLA」取り扱い開始・利益率の向上・ロイヤリティ事業の収益増加・経費削減などにより利益が増加した。
売上高は15億1300万円(▲11.3%)となり、1億4500万円のセグメント利益(22.3%増)となった。
第4に、写真卸販売事業は、アルバム分野、学校写真分野を中心にプリント全般の卸売が好調に推移したが、商品の卸販売が減少したことで売上高が減少した。事業拡大のために費用が増加したことにより利益の減少となった。
売上高は51億1100万円(▲1.0%減)となり、1億9600万円のセグメント利益となった。
第5に、医療用機器卸販売事業は、機器販売が好調に推移したことで売上高が増加した。売上高は51億8800万円(5.0%増)となり、2億1900万円のセグメント利益となった。
その他事業は、パソコン販売が減少したが、修理サービス、課金サービス販売が堅調に推移したことで利益の増加となった。
売上高は5億8100万円(▲2.0%)となり、2300万円のセグメント利益となった。
2018年の業績は、売上高1380億円(▲2.4%)、営業利益15億5000万円、経常利益18億円、純利益7億円を予想している。
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