ニトリnews|第1四半期は24店舗出店の販管費上昇で6%減益

(株)ニトリホールデイングス(札幌市北区、白井俊之社長)は、2018年2月期の第1四半期決算を発表した。


〈ニトリ中目黒店〉

連結累計期間(2017年2月21日~5月20日)の営業概況は、売上高1475億1600万円(前年同期比7.6%増)、営業利益257億1900万円(▲5.6%)、経常利益260億1000万円(▲6.0%)、純利益190億8100万円(12.8%増)となった。そのうち、主力の家具・インテリア用品の販売事業の売上高は1441億8200万円(前年同期比7.1%増)。

百貨店へのテナント出店など、都市部のシェアは大きく拡大した。ただし、前年同期の9店舗に対して、今四半期は24店舗と、3倍近い出店をしたため、人件費や什器費等の新規出店にかかるコストが増大し販管費率が上昇した。その結果、前年同期との比較では増収減益となった。

増収減益ではあるものの、営業利益率は17.0%、経常利益率は18.0%と高水準。

商品戦略では、新たに低価格ブランド「DAY Value」を立ち上げた。これは、生活に必要なグッズを低価格で提供するブランドだが、このブランドのカーテンやカバーリングが売上げを牽引した。また、季節コーディネート企画商品「Seaside Villa」「PARADISE」シリーズも好調な販売実績だった。

またバーティカルマーチャンダイジング活動を継続し、複数商品での原材料の共通使用や、パッケージサイズの小型化などを進めた。

ホームファッション商品は、4月に販売を開始した接触冷感素材を使用した寝具「Nクール」シリーズは好調に推移した。ホテルスタイルの枕「Nホテル」「珪藻土バスマット」 は、引続き好調な販売実績をあげている。アウトドア&ベランダガーデン用品は、新たに使い方や料理のレシピ、手入れ方法等を掲載したカタログ「ウチソト」を発刊し、ECサイトと連動させたことにより前年より売上げが伸長している。

家具は、ヴィンテージテイスト家具「ステイン」、自社開発のベッドマットレス「Nスリープ」が順調に売れた。

ECサイトは、10カラーと156サイズの組み合わせから選べるカーテンや、1cm単位から注文可能なオーダー収納の販売を開始したことで売上げは大きく伸長している。

ニトリでは3月の札幌エスタ店を皮切りに、駅近やショッピングセンターなどの立地に、新小型店フォーマット「ニトリEXPRESS」を出店したほか、「デコホーム」は池袋・目黒といった都心部や百貨店への出店を継続させ、都市部へのシフトが加速している。

5月20日時点の国内店舗数は443店舗。一方、海外の店舗数は台湾27店舗、米国5店舗、中国13店舗と合わせて45店舗となり、合計店舗数は488店舗となった。
連結累計期間のとなった。

検索ワード:ニトリ 第1四半期 決算

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