平和堂news|上半期は営業収益2139億円0.9%減・経常利益8.9%減
(株)平和堂(滋賀県彦根市、平松正嗣社長)は、2018年2月期の第2四半期決算を発表した。
2月21日~8月20日までの業績は、営業収益2138億8600万円(前年同期比▲0.9%)、営業利益56億2900万円(▲15.4%)、経常利益60億9500万円(▲8.9%)、四半期純利益は38億7800万円(2.3%増)だった。
平和堂の単体決算は営業収益が1827億0800万円で、わずかに5600万円前年に届かなかった。営業利益は42億0200万円(▲13.5%)、経常利益53億8200万円(▲9.9%)、四半期純利益は37億8900万円(▲1.3%)であった。
単体の部門別売上高を見ると、生鮮を含む食料品は1280億2300万円(0.6%増)と前年を上回っている。衣料品は169億1900万円(▲4.1%)、住居関連品は185億3800万円(▲1.5%)で、この両部門のマイナスで、食品でもカバーできなかった。また、客数と客単価を見ると、客単価は前年同期比100.2%だったのに対し、客数は99.4%。天候要因もあるが、客数は維持したい。
グループ企業の中核である平和堂は2017年3月1日で創業60周年を迎えた。地域に密着した企業として、既存店の活性化を積極的に進め、顧客の期待に応え商品や売場展開、サービスの向上に注力した。
セグメント別の業績は見てみる。
[小売事業]
小売り事業の主力である平和堂は、前年の閨年影響や不採算店舗閉店の影響、新基幹システム稼働に伴う在庫評価見直し等があり、減収減益となった。ただし既存店への改装投資を積極的に進めている。京都府木津川市のフレンドマート木津川店、大阪府枚方市のアル・プラザ枚方、岐阜県瑞穂市の穂積店など、7店舗で食品売場の改装を実施した。
また60周年記念事業として人気商品の増量企画や平和堂オリジナルのこだわり商品を発売している。一方で高頻度商品におけるEDLPやカード会員向けのセール、均一価格での販売に注力した。さらに自社ポイントカードに電子マネー機能を追加したカードに完全移行した。
中国湖南省で小売事業を展開する平和堂(中国)有限公司は、中国経済の成長減速や競合激化もあり、減収減益となった。
滋賀県でスーパーマーケットを展開する(株)丸善は、競合影響等により、減収減益の赤字決算となった。
書籍、CD、DVD、ゲーム販売やCD・DVD、コミックのレンタル業を展開する(株)ダイレクト・ショップは、主力販売品目の低迷で減収減益の赤字決算となった。
[小売周辺事業]
惣菜・米飯および生鮮品の製造加工を営む(株)ベストーネは食品センターの設備の有効活用による製造数の増加により増収となったが、運賃等の経費増により、減益となった。ビル管理事業を営む㈱ナショナルメンテナンスは、新規外部物件の受注獲得により増収となったが、経費増により減益となった。
[その他事業]
外食事業を展開する(株)ファイブスターは、客数減少や営業時間短縮により減収となり、販促強化や人材確保の推進による経費の増加で減益となった。
通期の連結業績は、営業収益4440億円(前期比1.5%増)、営業利益157億円(2.3%増)、経常利益165億円(5.5%増)、純利益97億円(5.2%増)を見込んでいる。
検索ワード:平和堂 第2四半期 決算 丸善