イオンモールnews|上半期国内&海外好調/営業収益6.3%増・経常利益率16%
イオングループの中で好調組の一つであるイオンモール(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)が2018年2月期上半期の業績を発表した。営業収益1410億3500万円(前年同期比6.3%増)、営業利益225億8200万円(11.4%増)、経常利益219億5800万円(6.5%増)、純利益127億6500万円(14.3%増)の増収増益。
営業利益率は16.0%、経常利益率は15.6%。
国内事業では、営業収益1262億2000万円(4.8%増)、営業利益231億円(3.2%増)。
既存72モールの来店客数は1.9%増、専門店売上げは3.4%増と好調だ。6月にイオンモール神戸南(兵庫県)が第1期オープンした。
都市型ファッションビル事業を手がける「OPA」は、経営体質強化に向けて5店のリニューアルを実施した。営業機会ロスがあり減益だったが、通期では増益を計画する。
海外事業では、中国・アセアンにおいて、イオンモールの認知度が上がり、営業収益148億1400万円(20.2%増)と大幅に伸びた。これにより前期21億1100万円だった営業損失が15億8300万円改善し、5億2700万円まで減っている。海外事業の利益改善のスピードは加速している。
その内訳は、中国が営業収益108億8800万円(16.8%増)、営業損失は6億3500万円(18億9800万円の営業損失)。北京・天津、江蘇・浙江、湖北、広東の4エリアを中心に開設している13モール中7モールが黒字化した。中国市場では2019年までに9モールの新設を計画している。
アセアンは営業収益39億2600万円(30.8%増)、営業利益1億700万円(前期は2億1200万円の営業損失)と黒字転換した。6モール中5モールが黒字となった。
ベトナムでは、6月にハノイ市人民委員会とイオン(株)との間で、「ハノイ市における投資及び事業推進に関する包括的覚書」を締結し、2019年開業予定のハノイ2号店「 ハドン」(ハノイ市)を含め、ハノイ市およびホーチミン市での大型ショッピングモール開発を進めていく考えだ。
カンボジアでは、2018年度に2号店「センソックシティ」(プノンペン市)の開業を予定する。またインドネシアでは、今年9月30日にインドネシア2号店となる「ジャカルタ ガーデンシティ」(東ジャカルタ市)を開設した。
中国、アセアンではモータリゼーションが進み中間所得層が拡大している。既存モールの専門店売上げは2桁成長だ。イオンの「アジアシフト」を担うイオンモールでは、今後も、海外事業を積極的に進めていく。
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