J.フロントnews|「GINZA SIX」効果で上半期売上高2345億円の増収大幅増益
J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一代表執行役社長)の2018年2月期第2四半期までの連結業績は、売上高2345億1000万円(前年同四半期6.0%増)、営業利益は266億8000万円(24.1%増)、税引前四半期利益は159億1800万円(21.3%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は163億1500万円(17.8%増)で全体として大幅な増収増益となった。
百貨店事業は、売上収益1322億9300万円(0.9%増)、営業利益129億0400万円(40.2%増)で絶好調。
大丸松坂屋百貨店は、大丸創業300周年の節目にさまざまな300周年記念企画を展開した。3月には、世界初の春開催となる話題の「ヴォーグ」のショッピングイベントを、神戸の居留地を舞台に開催。また大丸東京店では、3月に新編集売場「リブトーキョー」をオープン。大丸神戸店では、リビング売場を20年ぶりにリニューアルし、4月にグランドオープンさせた。またインバウンド市場に対しては、SNSを活用した動画配信等を展開。中国人への情報発信によって、店舗への集客を図った。
パルコ事業は、話題性のある動員企画の開催や、改装においてコト消費拡大への対応を行った。しかし、渋谷パルコの一時休業や千葉パルコ閉店の影響により、売上収益は452億3000万円(4.1%減)。営業利益は、前年の固定資産売却益計上により、66億7700万円(17.2%減)となった。
地域とともに成長を目指す「アーバンドミナント戦略」や新たな成長事業として位置づける、「不動産事業」の大型開発案件として4月20日に4万7000㎡の商業施設「GINZA SIX」をオープンさせている。この「GINZA SIX」効果が大きく、不動産事業の売上収益は58億4900万円(33.2%増)、営業利益は16億6300万円(51.3%増)となった。開業後も順調に集客し、営業利益に大きく寄与している。
クレジット金融事業は、売上収益49億6200万円(4.1%増)、営業利益13億0600万円(0.4%増)だった。
通期の業績は、売上高4720億円(前期比4.3%増)、営業利益490億円(17.4%増)、税引前利益470億円(10.3%増)、純利益285億円(5.4%増)を見込んでいる。
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