H2Onews|第2Q百貨店4.8%増・イズミヤ店舗閉鎖で売上高0.4%減

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪府大阪市、鈴木篤社長)の2018年3月期第2四半期の業績は、売上高4320億円(前年同期比0.4%減)、営業利益69億7800万円(5.4%増)。経常利益は163.9%増の83億9300万円。これは前年同期に為替予約評価損8億0100万円を営業外費用に計上したためだ。連結純利益は前期に土地売却益を計上したこともあり、前年同期比87.6%の57億3900万円となった。


売上高対比の営業利益率は1.6%、経常利益率は1.9%。

セグメントは2017年度から、「百貨店事業」「スーパーマーケット事業」「イズミヤ事業」「その他事業」の4区分を、「百貨店事業」「食品事業」「不動産事業」「その他事業」の4区分に変更した。

第1の百貨店事業は、㈱阪急阪神百貨店。売上高は2064億8700万円(4.8%増)、営業利益は61億3600万円(29.8%増)と増収増益となった。

旗艦店の阪急うめだ本店は昨年大規模改装を行ったが、とくに婦人服ファッション売場が圧倒的な支持を受け、好調に推移した。インバウンド需要が化粧品を中心に大きく伸長した結果、阪急メンズ大阪を含めた阪急本店の売上高は1089億8200万円、前年同期比9.0%増となった。

阪神梅田本店では、建て替え工事が進んでいる。工事の影響によって、食料品の売上げは前年を下回ったが、催事が寄与した。結果、売上高は262億4200万円、前年同期比99.3%となった。

第2のスーパーマーケットおよび食品製造を含む「食品事業」の売上高は1938億0700万円、前年同期比94.3%。この「食品事業」にイズミヤが属する。店舗再編に伴う営業店舗数の減少もあって、前年実績を下回った。営業利益についても、イズミヤを、不動産の管理・開発を行う(株)エイチ・ツー・オー アセットマネジメントと小売事業を担うイズミヤ(株)に分社化したため、営業損失となった。

店舗政策では、(株)阪急オアシスは3店舗を出店し、店舗網拡充を進めた。イズミヤは、既存店の改装を4店舗で実施し、総合スーパー2店舗、スーパーマーケット2店舗の計4店舗で、建て替え工事を進めている。これも営業面に響いた。

第3の不動産事業は売上高56億7800万円(前年比20.0%増)、営業利益27億9000万円(34.1%増)。イズミヤの不動産事業を受け大幅な増益となった。

第4のその他事業は売上高260億2600万円(前年比99.5%)、営業利益26億1200万円(126.4%)。

通期の業績は、売上高9150億円(前期比1.5%増)、営業利益227億円(0.7%増)、経常利益231億円(6.3%増)、純利益145億円(1.4%増)を見込んでいる。

検索ワード:H2O 阪急阪神百貨店 イズミヤ 阪急オアシス 阪急デリカ

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